farfetch community2021年5月27日木曜日

<インスタグランマ>内藤朝美が選ぶ、気分が上がるハッピーアイテム

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インタビュー&テキスト by JY

多彩なインフルエンサーたちに、ファッションにまつわる話を聞くFARFETCHの独占インタビューシリーズ。第2弾となる今回は、71歳のインスタグラマーとして注目を浴び、国内外からコラボやPRなどのオファーが絶たないという内藤朝美さん@saori_naitoにインタビュー。60歳を過ぎてからSNSやブログに挑戦し始めた内藤さんは、インスタグラムを始めたことでさらに好奇心が湧き、自分のテイストになかったものにもどんどんチャレンジしたくなったそう。「自分や娘が選んだものではない服を身に着ける機会も増え、これ私が着て大丈夫なの?!と思うこともありますが、新たな発見があり、楽しい経験をさせて頂いています」という至ってポジティブな彼女に、ファッションを楽しむ秘訣やお気に入りブランド、今狙っているアイテムについて語ってもらった。

自分の気持ちに正直に

 

Q. 年齢によって好きなスタイルや似合うスタイルは変わると思いますが、内藤さんのファッションで一貫しているものとその理由を教えてください。

A. 私は人にどう見られるかを全く気にしないんです。自分が今どんな風にいたいのか、どのような服を着たいのか、自分の気持ちに正直に選んでいます。ひとつだけ心がけているのは、明るい色の服やデザイン性の強いもの、キラキラしたものを身に着ける時に、品が欠けることのないようにすること。「品」の定義は難しく人それぞれですし、言葉でお伝えするのは難しいですが、私の中にある感覚的な「エレガンス」です。


Q. インスタグラムでのコーディネートはお嬢さんのさおりさんがされていると聞きました。さおりさんがコーディネートで一番大切にしていることは何ですか?


A. 娘がいつも私に言うのは、「バランス」です。そのバランスは、先ほどお話しした「エレガンス」に繋がっているんじゃないかと、私は解釈しています。例えば、私の年齢でミニスカートをはくのって、特に日本では抵抗のある方も多いのではないでしょうか。ですが、娘はこう言います。「若く見られたいと思って着るのと、このスカートが素敵だなと思って着るのでは全く違う。お母さんにはお母さんなりの着こなし方がある」と。ジュエリーやバック、特に靴でそのバランスを取っているようです。

元気になれるアイテムたち

 

Q. クラシックカーディーラーのご主人の仕事の関係でロンドンに何度も行かれていたということですが、イギリスのファッションの好きなところは?お気に入りのイギリスブランドはありますか?

A. ひと言で言うなら、自由なところです。伝統を大切にしている国ですが、そのイメージに反して、新しいものを取り入れていく柔軟性もある国だと感じました。作品づくりもそうですし、街を行き交う人々の感性もそうだと言えます。通りすがりの全く知らない人が「そのスタイル最高だね」や「どこで買ったの?」と話しかけてきて、環境や年齢、国籍問わず、良いと思ったものに対して素直で正直なんだと思いました。人それぞれなんだから否定しない、そんな感覚を私は自由だと感じますし、それを尊重できるイギリスが好きです。
 イギリスブランドは、若いデザイナーだと、RICHARD QUINN(リチャード・クイン)とChopova Lowena(チョポヴァ・ロウェナ)がとってもお気に入り。昔から好きなのは、Ashish(アシシュ)とStella MaCcartney(ステラ・マッカートニー)です。


Q. FARFETCHの設立当初からのユーザーとのことですが、FARFETCHカスタマーとして記憶に残っているエピソードはありますか?

A. 随分前のことになりますが、ロンドンのお店で大好きなAshishのトップスに一目惚れしました。しかし、当時Ashishを扱っているお店は多くなかったので希望のサイズを見つけられず、落ち込んでいたんです。それを見た娘がFARFETCHで私のサイズを探して、プレゼントしてくれました。以来、そのトップスは音楽イベントやパーティーで頻繁に活躍する私の大切な1枚になっています。


Q. 今気になるブランドや狙っているアイテムは?その理由も教えてください。

A. たくさんありますが、老舗ブランドの2021春夏で気になっているのはETRO(エトロ)です。今までのクラッシックでエレガントな雰囲気から変わり、今季はクラシックだけど遊び心のあるデザインが増えたように思います。それに私の大好きなネイティブアメリカンを感じさせるものもあるので、気になっています。新しいブランドでは、NANUSHKA(ナヌシュカ)、Stand Studio(スタンド スタジオ)、Rotate(ローテート)、Staud(スタウド)あたりです。地球環境や現在ならではの状況を考慮した素材を取り入れている点や元気になれる作品が多いので、注目しています。

変化を大切に

 

Q. 歳を重ねてもファッションを楽しむ秘訣や、良いものを長く大切にする心得を教えてください。

A.  自分の気持ちに正直になり、恐れずチャレンジしてみることではないでしょうか。若い方々とたくさん話したり、さまざまな世代や国の人の価値観を見たり聞いたりしてみると、自然と好奇心が湧き、ファッションや生活がどんどん楽しくなっていきます。自分の領域から一歩外に出てみることが新たな出会いや発見をもたらしてくれるので、今でも楽しんでいられるのではないかと思っています。
 「長く大切に」という点では、「普通にどんどん使う!」が私の実践してきたこと。ものも人と同じだと思うんです。若い頃はピチピチと弾けんばかりですが、年齢を重ねていくとシワも増えて変化していく。ピカピカで新しいものだけが素敵とは限らないと思っているので、その変化を大切にしたいんです。とはいえ、人と同じくメンテナンスは大切。毎回ではなくても使った後にお手入れをして、数十年一緒に歩んできたアイテムも多いです。

 

Q. 典型的なおばあちゃんになることに抵抗があったそうですが、ファッションのどんなところに気をつければ、そうならずにいられると思いますか?

A. 私が幼かった頃はもの自体もまだ限られていたので、自分の祖母も含めお婆ちゃんはみんな茶色やグレーを身に纏っている印象がとても強く、子供心に「私はおばあちゃんになったら色とりどりのものを着るんだ!」と思っていたんです。その決意が褪せることはなかったということかもしれませんね(笑)。
 30〜40代はベージュ系のお洋服が比較的多くて、意識していたわけではありませんが、50代に入った頃から少しずつ色を取り入れるようになっていきました。でも逆に、年齢を重ねるごとに色々なものを削ぎ落としてシンプルにいきたいと考える方もいらっしゃると思うので、人それぞれ。その人に合ったスタイルがいいんだと思います。
 もし「ピンクを着たい!」と思っている方がいて、それなのに年齢を気にして踏み出せないのなら、「カワイイおばあちゃん」をイメージしてほしい。お花が咲くみたいで素敵だと私は思います。

トップス

 

「冬はハイネックのニットがほとんどで、ハイゲージのざっくりしたデザインが好き。七分袖や袖にボリュームがあるものを選ぶことが多いです」

 

Rosie Assoulinのトップス Etroのジャケット / Khaiteのカーディガン

ボトムス

 

「私はポッコリお腹で、太ももは細く、ふくらはぎはししゃも型。脚も短いです。なので、ワイドパンツよりは細身のパンツが好み。デニムの場合は膝下がストレートであまりハイウエストではないもの、逆にパンツはハイウエストでストレート、そしてポケットのあるものを選ぶことが多いです。靴との相性というか、バランスがとても大切だと思っています」

シューズ

 

「好きなのは、Amina Muaddi(アミナ・モアディ)、Mach & Mach(マク&マク)、生まれ変わったBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)、そしてManolo Blahnik(マノロ・ブラニク)です。最初の2ブランドは、カラフルで透明感のある、おとぎ話に出てくるようなデザインが特徴。後者の2ブランドは私の足型に合っているので、普段使いとして頻繁に履いています。新生Bottega Venetaは、どこか懐かしいデザインと現代性が共存しているようなシューズ。Manolo Blahnikは、エレガントなのにカジュアルなスタイルにも合わせられる、私にとって魔法の靴です。50歳になるまでは手に取ることもありませんでしたが、初めて購入したブルーのフラットシューズは今でも大切に履いています」

バッグ

 

「いくつか主人に買ってもらったものを長く使い続けてきました。普段使いは多分2ブランドだけで、数も絞って同じバッグを繰り返し持っています。最近は、重いものより軽くて可愛らしいものがいいと思うようになったので、小ぶりなものやファブリック素材のバッグを持つことが多いです。好きなブランドはElleme(エレメ)とThe Row(ザ・ロウ)で、小さいのに収納力もあり、とにかく機能的。どんなスタイルにも合わせやすいデザインが多くて、おすすめです」

内藤朝美(ないとうあさみ)略歴
株式会社ナイトーオートエンジニアリング副会長。3人の子育てを終えた年に、スキー選手だった次男と共に渡仏。フランスを拠点にヨーロッパ各地を遠征しながら約6年を過ごす。5年前、長女と母娘のファッションダイアリーとしてインスタグラム(@naito_saori)を始めたのをきっかけに、70歳でモデルデビュー。ファッションをこよなく愛す主婦であり、3人の孫の<ばぁば>でもある。

写真はさおりさんがプレゼントしたというAshishのトップスを着用

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