元記事(英語):JADE BROCK
ボゴタは活力と可能性にみなぎっている。クールなものすべてがにじみ出てくるような文化の中心地であり、ファッション界は長年にわたってコロンビアに夢中になっていると言っても過言ではない。Johanna Ortiz(ジョハンナ・オーティズ)のカラフルなドレスからSilvia Tcherassi(シルヴィア・チェラッシ)のオートクチュールからインスピレーションを得た服まで、たくさんの人を魅了するコレクションには、ラテンアメリカらしい要素が必ず取り入れられている。デザイナーズブランド以外で人気が高いのは、洗練されたストリートスタイル。コロンビアの首都はその折衷的でありながらオーセンティックな美学で知られている。
数多くのショップ、バー、レストラン、ギャラリーが立ち並ぶボゴタに漂うのは、どこかロマンティックでセンチメンタルな雰囲気。100を超えるアートギャラリーや、生き生きとしたフードシーン、隠れ家的なコーヒーハウスがあり、国内随一のグラフィティがあり、文化的な魅力に溢れている。さらには、社会的や政治的な芸術形態を説明してくれる無料のガイドツアーまで開催されている。今回は、そんな母国のカルチャーに深く根差しているファッションフォトグラファーのAndres Espinosa(アンドレス・エスピノーザ)にインタビュー。ボゴタらしいスタイルや、彼の個人的なファッションのインスピレーション、街のおすすめスポットを聞いてみた。
Andres Espinosa(アンドレス・エスピノーザ)(@andresespinosaphoto)
ボゴタ在住、ファッションフォトグラファー
着用アイテム: Nanushka(ナヌーシュカ)のシャツ、CamperLab(カンペールラボ)のローファー
ボゴタらしいスタイルとは?
ファッションの選び方について言えば、ボゴタはまるで真っ白なキャンバスのような感じです。この街は赤道の近くにありますが、山脈の標高が高いところに位置しているので、気候は一年中春のような陽気。冷え込むんで寒い日もありますが、暖かな日差しを楽しめる日もあります。大したことではないようですが、そんな気候なので、ドレスアップもカジュアルダウンもスタイリングの選択肢は無限です。街自体も陽気で、世界各国から集まった人々で溢れています。コロンビア人が持って生まれた温かさがある、生き生きしたポジティブなコミュニティなので、かなり折衷的なスタイルと言えますね。本当にありとあらゆるスタイルを見ることができます。
ご自身のスタイルには、街からどんな影響を受けていますか?
私はファッションフォトグラファーなので、ラッキーなことに日頃からクリエイティブな人たちに囲まれています。グローバルなファッションにおける様々な視点を取り入れることができ、それが私自身のスタイルに大きく影響していますね。また、コロンビア人であることの誇りから、いろんなローカルブランドの職人技が生かされたアイテムを着ています。街全体が自分たちの文化を称えているので、それがパーソナルなスタイルにも影響するのは自然なことです。
ボゴタで行きつけのスポットは?
チコやロサレスが多いです。住まいも、仕事をするのも、このエリアなので。偶然ですが、ボゴタでたくさんのことが起こるのも、この周辺です。個人的に好きなのは、公園へ走りにいったり、コーヒーやランチで人に会ったりすること。幸いにも、街で一番のカフェやレストランも徒歩圏内にあります。
出かけるときには、どこに行くのが好きですか?
忙しくしているのが好きなので、時間があるときには、おいしいワインが飲める素敵なレストランに行きます。コロンビアには、おいしいワインがたくさんあるんですよ。絶品料理もさることながら、私の人生をつなぎ合わせてくれるクリエイティビティを養うことも大切にしています。ボゴタの現代美術館、MAMBOでの現実逃避は欠かせません。
アイコニックなMAMBOについて、詳しく教えてください。
MAMBOは、歴史家で美術評論家だったMarta Traba(マルタ・トラバ)によって、1963年に開設されました。ボゴタでも最もにぎやかなLa Candelaria(ラ・カンデラリア)にあり、地元産の赤レンガの外壁が美しい建物は、有名なコロンビア人建築家Rogelio Salmona(ロへリオ・サルモナ)が手がけたものです。この美術館のミッションは、コロンビアのヘリテージと現代アートで溢れる、多文化な空間を広めること。コロンビアの文化を深く知ったり、インスピレーションを得たりするために、絶対に訪れるべき場所ですよ。
どこでショッピングをしますか?
難しい質問ですね。私が好きなのは、コロンビアのブランドを扱う小さなコンセプトショップ。そこに行けばユニークなアイテムが必ず見つかりますし、地元のデザイナーをサポートすることもできますから。ただ、ラグジュアリーショッピングとなると、選択肢は限られます。街には様々なブランドを扱うセレクトショップも数店ありますが、もちろんファーフェッチなら簡単にショッピングを楽しむことができますね。
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