brands2021年6月28日月曜日

2021年のプライド月間:クイアなスタイルの賞賛

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元記事(英語):HOLLY MARGERRISON

 

6月は、社会から除け者にされた人々にスポットライトを当て、内面からみなぎるプライドを讃える機会。パレードで賑わい、振り返りと祝祭、そして色彩に溢れる月だ。プライド月間は、LGBTQ+* コミュニティとそれを支えるアライが集結し、これまでの軌跡を確認するとともに世界各地でまだまだ必要な変化を共に振り返るときでもある。

 
ファッションとクイアのアイデンティティは、永遠と思えるくらい長い時間を共に歩んできた。考えてみると、60年代に女性向けのタキシードを作り、伝統的なジェンダーのステレオタイプを打ち破った Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)は、ファッションによって従来の境界を曖昧にできることを示す初期の例。80年代から00年代を振り返れば、Gianni Versace(ジャン二・ヴェルサーチェ)Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)Tom Ford(トム・フォード) が世界の舞台に現れ、グラマラスやグランジにおける最高の瞬間を築いた。当時は多くのデザイナーがホモフォビア(同性愛嫌悪)や反発、中にはエイズとも戦っていたのだから、今となっては文化的な革命だったとも言える。
 
最近では、クイーンズ出身のリベリア系米国人でクイアデザイナーのTelfar Clemens(テルファー・クレメンス)が、自身のブランドを立ち上げるずっと前から、パーソナルなワードローブを通してファッションにおける自己表現について語っている。ジェンダーニュートラルで、<Not For You, For Everyone(1人のためではなく、みんなのために)>というブランドスローガンを掲げるTELFAR(テルファー)は、<Bushwick Birkin(若者のバーキン)>で支持を集めるインクルーシブなブランドとして確立された。

なぜプライドは大切なのか?
団結するためのときであるプライド月間は、LGBTQ+コミュニティに苦痛を与えてきた警察の残忍な行為に対して起きた、1969年のストーンウォールの反乱に由来するもの。その翌年の1970年6月、最初のプライドがニューヨークで開催され、その2年後にはロンドンでも開かれた。
 
レインボーカラーとたくさんの愛に象徴されるプライド月間は、厳しい一年が過ぎた後には特に重みがある。コミュニティの多くの人にとって、プライドは安息の地であり、アイデンティティに関するプレッシャーからの解放を意味している。
 
では今年、アライはどのようにLGBTQ+コミュニティと共に祝福し、振り返り、連帯することができるだろう。そこで、ファーフェッチは5人のインフルエンサーに、どのようにプライド月間を祝うのか、着てみたいお気に入りのクイアデザイナーブランドはどこか、アイコンたちが次世代のためにどのように道を開いていくことを望むかを聞いた。何といっても、着飾ることは自己表現の一種で、自分の心に正直であることよりも誇れることなんてないのだから。


プライド月間おめでとう — 6月以外の一年中いつでも、LGBTQ+の友人たちやアライたちのプライドを祝して。カラフルで、希望と愛に満ちた日々になりますように。


 *LGBTQ+とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クイア、クエスチョ二ング、アセクシャルを意味する。

Images by Sam Taylor Edwards

インフルエンサー1:Jamie Windust(ジェイミー・ウィンダスト)(@jamiewindust) they/them

ロンドン在住、『ゲイ・タイムズ』コントリビューティングエディター/作家/モデル

 

ハッピー プライド月間!あなたが選んだ服や着ているブランド、スタイリングについて教えてください。

今日のものすごい土砂降りに耐えられるような服がこれしかなかったんです。でも、エフォートレスかつ洗練されているでしょう?私はいつだってコートが大好きなんですが、床まであるほどの丈でウエストがマークされているコートを見つけたら、買わずには帰れません。このトレンチコートは、Edited(エディテッド)のもので、シンプルな色使いにも関わらずインパクトがあるところがお気に入り。存在感のある服が好きで、丁寧につくられていて長持ちするワントーンの服が今の気分です。今日はシックなカラーブロックで仕上げました。以前からいろんな色を組み合わせたスタイリングをしていましたが、今は色彩的な要素がありながらも成熟したスタイルへの進化を楽しんでいます。

 

今年のプライド月間はどんな風に祝って、どのブランドを服を着ますか?

私にとってのプライド月間は、ちょっと複雑なんです。というのも仕事とお祝いのバランスを取らなくてはいけないので。超多忙な時期で、仕事上の挑戦ももちろん楽しんでいますが、それと同時に遠慮なしに自分のコミュニティとパーティーで盛り上がることも、とても大切なことです。

 

ファッションで言えば、今年の夏はとても楽しくなりそうです。パンデミック以来、ファッションの意味を見直したので、この夏はどのような自分になりたいかを新たに探求しているような感覚。今は、ショートパンツとシャツを合わせるのが気分です。

 

理由はシンプルなのに印象的で、何よりも涼しいから。私が秋冬に着るスタイルを薄手で通気性をよくしたバージョンである、メッシュのロールネックやハイネックトップス、リネンのワイドレッグパンツもレパートリーに入ってます。最近だと、 Acne Studios(アクネ・ストゥディオズ)で素敵なメッシュのトップスを見つけました。とにかく今は、涼しいワイドレッグのスタイルに夢中。ナチュラルで軽やかで、最高です。

 

どのようにプライドをサポートし、祝うのがベストだと思いますか?また、アライはLGBT解放運動をどのように支援できるでしょう?

素晴らしい質問ですね、もちろん以前から何度も聞かれているし、これからも聞かれる質問だと思います。1人のクリエイターとしてもライターとしても、私は誰かの生き様のあらゆる部分を楽しみながら学ぶことから、つながりと教訓になることを見い出します。それは、その人のソーシャルメディアや仕事を通してでも、その人についての面白い話を聞くことだけでも。誰かと人生のあらゆる面で親しくなるということは、よりよいアライになるために大事なことだと思います。

 

コミュニティとして、私たちの楽しく軽薄で、ときには悲しみと心の傷についての話に耳を傾けてください。アイデンティティの違いにも関わらず、たいていは共通点がありますよ。だからこそ、私は初の著書『In Their Shoes:Navigation Non-Binary Life』を書いたのです。これは、私の人生がどのようなものであるかということのすべてを、逸話的かつごちゃ混ぜに網羅したもの。そして、この本への感想もとても興味深かったんです。クイアやトランスのコミュニティについて何も知らなかった人たちが共有できる体験だと知り、読んだ後には私たちの話に耳を傾け、学べるような気がすると言ってくれています。

 

お気に入りのクイアブランドやデザイナーは?その理由も教えてください。そのデザイナーはデザインを通して、どのようにクイアカルチャーを賞賛していますか?

私が大ファンなのは、ASHISH(アシッシュ)。ブランドが生み出すものは、その堂々としたアプローチで、いつでも色彩やドラマ、興奮をもたらしてくれます。

 

Charles Jeffrey LOVERBOY(チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ)も同様です。ASHISHとは異なった視点でクイアを表現していますが、Charlesが作品に込めたストーリーは本当にLGBTQ+のオーディエンスの心の響くもの。ファッションショーのキャスティング、ストーリー、陰で支えるチーム…そういった彼のファッションへのアプローチが大好きなんです。

 

もっと小規模だと、Dylan Joel Studio(ディラン・ジョエル・ストゥディオ) Insatiable Lust(インサティアブル・ラスト)などのインデペンデントブランドは、クイアな芸術性が魅力。コレクションを通して、このコミュニティの素晴らしさとユニークさを表現しています。それがとてもロンドンらしくて、大好きです。それから、ぜひ共有したいお気に入りブランドは、 Patrick McDowell(パトリック・マクダウェル) 。パーソナルなクイアのストーリーへのエフォートレスな芸術性と信じられないほど知的なアプローチと、彼の作品の持つ派手で滑稽な感じも、ただただ素晴らしい。McDowellの服を着る機会があったのですが、ファッションを楽しむことを忘れないようにする上で、大きな刺激を与えてくれました。

 

あなたの好きなプライドの先駆者は誰ですか?また、LGBTQ+コミュニティの次世代のためにどのように道が開かれていくことを期待しますか?

私にとってのプライドの先駆者は、一躍有名になった東ロンドンが誇るBimini Bon Boulash(ビミニ・ボン・ブーラッシュ)。ノンバイナリーとして、またジェンダー表現の芸術に深く関わる者として、堂々と自分らしくありながら成功している人を見るのは、素晴らしいことです。ルックス、メークアップ、声などすべてが重要な今、適応するための妥協なく、自分がしていることを楽しめる人がいることには勇気づけられます。

インフルエンサー2:Nara(ナラ)(@naras._) she/her

ソウル在住、スタイリスト/インフルエンサー/アーティスト

 

ハッピー プライド月間!あなたが選んだ服や着ているブランド、スタイリングについて教えてください。

ハッピープライドマンス!私は自分の見た目に関わらず、幅広いアイテムやブランドを着るように心がけています。スタイリングを通して、そのときの気分を表現しているんですよ。レイヤードを楽しむときもあれば、ドレス1枚でムードを表現したいときもあります。

 

今年のプライド月間はどんな風に祝って、どのブランドを服を着ますか?

正直なところ、いつも通り着たいアイテムを選びます。

 

どのようにプライドをサポートし、祝うのがベストだと思いますか?また、アライはLGBT解放運動をどのように支援できるでしょう?

プライドをサポートし祝う一番の方法は、プライドに貢献することと見てもらうことです。可視化することは、より多くの人とメッセージを共有するには欠かせません。私は、アライが共に団結できるように、自分の心を見せると共にプライドをサポートすることができて嬉しいです。

 

例えば、LGBTQ+フレンドリーな小さなブランドで買い物をして、それに関連するコンテンツを生み出すこともできます。もし自分の街でクイアパレードがあるなら、参加するのが最高じゃないでしょうか?

 

お気に入りのクイアブランドやデザイナーは?その理由も教えてください。そのデザイナーはデザインを通して、どのようにクイアカルチャーを賞賛していますか?

Calvin Klein(カルバン・クライン)のキャンペーンはいつも面白いと思います。Balenciaga(バレンシアガ)が提案した最新の《GAY》スウェットシャツも、ウィッシュリストにあるアイテムの一つ。JW Anderson(JWアンダーソン)のコンテンツにおけるゲイカルチャーの表現方法も興味深いですね。

 

韓国には、AJOというブランドがありますが、LGBTQ+の大きなサポーターなので気に入っています。

 

その空間では、クイアに関連する本を読んだり、LGBTQ+関連の映像を上映したりしていて、多様性を表現したルックブックも発行しています。

 

あなたの好きなプライドの先駆者は誰ですか?また、LGBTQ+コミュニティの次世代のためにどのように道が開かれていくことを期待しますか?

Calvin KleinNikeなどのスポーツウェアブランドには多様性が見られますが、ラグジュアリーブランドにはまだあまり見受けられないのが事実です。多くのブランドが、まだLGBTQ+コミュニティに閉鎖的であることは悲しいことですね。

 

たくさんのブランドがこの6月のトレンドに躊躇なく参加することで、LGBTQ+がもはや奇妙なマイノリティの立場ではなくなり、尊重されるべき文化であると認識されることを望んでいます。特にブランドが参加したら、大きな変化が起こると思いませんか?

インフルエンサー3:Ryle(ライル) (@thefiercewalker) she/her

バルセロナ在住、ファッションキュレーター / デジタルタレント

 

ハッピー プライド月間!あなたが選んだ服や着ているブランド、スタイリングについて教えてください。

プライド月間、本当におめでとう!

 

エディトリアルの撮影でドレスアップするときは、私のムードとイメージを反映したピースを選びます。いつだって洗練されていて、シックで格好よく見せたいので。私のパワフルなイメージにさらに力を与えてくれるような、同系色のプリントとパターンをミックスするのが好きです。

 

今日はGestuz(ゲタス)、Nue Studio(ヌエ・ストゥディオ)、 Tlabel(Tレーベル)、 Boopala(ブーパラ)、& Other Stories(アンド・アザー・ストーリーズ)を着ています。ハイエンドなブランドとコンテンポラリーなデザイナーズブランドに、ヴィンテージのアクセサリーを合わせて、ルックにユニークなひねりを添えるのが、私のスタイル。私の個性で服を着ているのであって、その逆はあり得ません。

 

今年のプライド月間はどんな風に祝って、どのブランドを服を着ますか?

6月は、トランスジェンダーがメディアにもっと登場することの大切さを強調することで、プライドに敬意を表します。私たちのビジョンや私たちが誰であるかを反映したキャンペーンにより公平にトランスの人たちが参加することで、トランスの子供たちにアイデンティティには関係なく、大きな夢を持てることを気付かせてあげられると思うんです。

 

世界は、彼ら自身が何者か、そして社会が彼らのフェミニニティを受け入れることのメリットを示すためのランウェイなのです。

 

私はTELFARDion Lee(ディオン・リー)Mugler(ミュグレー)Gucci(グッチ)、 Nanushka(ナヌーシュカ) を着ます。これらのブランドと今まで仕事をしたことがありますが、トランスとLGBTQIA+コミュニティー全体の支援に取り組むブランドとの仕事では、誇りを持って服を着ることができます。それは、私の仲間であるトランスコミュニティにとっても、素晴らしいことです。

 

どのようにプライドをサポートし、祝うのがベストだと思いますか?また、アライはLGBT解放運動をどのように支援できるでしょう?

ベストは、LGBTQIA+コミュニティや投資家、タレントがメディアで適切に表現されるように、支援し、紹介し、力を与え助けること。ブランドは、ただ私たちの存在を容認するだけではなく、外見や出身地に関わらず、私たちを受け入れて、キャンペーンに起用すべきです。 

 

受け入れることに、基準や規格があってはいけません。ただ自分とは違っていて、LGBTQIA+の一員であるからというだけであり、見た目や出身国に基づいたステレオタイプをなくすことが大切。私たちは自分が何者で何ができるのかを認識し、褒め讃えることによって、他の人に力を与えられるんです。

  

お気に入りのクイアブランドやデザイナーは?その理由も教えてください。そのデザイナーはデザインを通して、どのようにクイアカルチャーを賞賛していますか?

お気に入りは、TELFARのTelfar ClemensとChristopher John Rogers(クリストファー・ジョン・ロジャーズ)です。

 

彼らは、自身の才能を発揮すると共に、多様なモデルを起用し、クリエイティビティをこの上なく大切することで、LGBTQIA+コミュニティのために業界にムーブメントを起こしています。彼らのデザインを纏うことで自分もその一員になったように感じられるので、彼らの服はあらゆる人の心に響くんです。

 

あなたの好きなプライドの先駆者は誰ですか?また、LGBTQ+コミュニティの次世代のためにどのように道が開かれていくことを期待しますか?

Laverne Cox(ラバーン・コックス)、Billy Porter(ビリー・ポーター)、そしれてIndya Moore(インディア・ムーア)です。トランスとクイアの才能を示し、より多くのチャンスへの道を切り開くために、彼らがもっと声を上げてくれることを期待しています。表現の場も、一部の人だけのためではなく、あらゆる人へと広げていくべき。そして、お互いに力を与えつつ、他の人と助け合うべきです。そうすることで、多様性とインクルーシビティ(包括性)に変化をもたらすことができます。

インフルエンサー4:Gregory Velvet(グレゴリー・ベルベット)(@gregoryvelvet) he/him

ニューヨーク在住、アーティスト/デジタルクリエイター

 

ハッピー プライド月間!あなたが選んだ服や着ているブランド、スタイリングについて教えてください。

夏は、ビーチで1日を過ごすかのようなリラックスしたルックが好きです。このシルクのCarlos Campos(カルロス・カンポス)のショートパンツは着心地が良く、足をセクシーに見せてくれます。パーフェクトな夏のショートパンツなんですよ。そんなショートパンツに、AMI Paris(アミ・パリ)のヌードカラーの《Ami de Coeur logo》パーカーとDrôle De Monsieur(ドロール・ド・ムッシュ)のハットを合わせました。スニーカーは、ピンクの Vans(ヴァンズ)。サーフボードの上に立つことすらままらない私でも、このルックは<サーファーシック>と言えるのではないでしょうか。

 

今年のプライド月間はどんな風に祝って、どのブランドを服を着ますか?

プライドは、夫と祝います。この6月は、私たちの結婚4周年でもあるので。実は、私たちはプラザホテルのオークルームで結婚式を挙げた初の同性カップルで、認識と表現を讃える素晴らしい月に結婚式を行えたことを光栄に思っています。夫の美しいカミングアウトストーリーは、結婚式を取材した『ニューヨー・タイムズ』紙にも掲載されました。6月は、私たちがお互いに見つけた素晴らしい愛情を分かち合うときなんです。

 

どのようにプライドをサポートし、祝うのがベストだと思いますか?また、アライはLGBT解放運動をどのように支援できるでしょう?

恩返しをすることでしょう。LGBTQ+の人々にとって、若者でもお年寄りでも苦しんでいる人を助けることはとても大切です。それぞれのストーリーは異なりますが、アドバイスをしたり、話を聞いてあげたり、転職を考えている人に誰かを紹介したりと、誰もが他人のアイデアに手を差し伸べるべきだと思います。

 

お気に入りのクイアブランドやデザイナーは?その理由も教えてください。そのデザイナーはデザインを通して、どのようにクイアカルチャーを賞賛していますか?

たくさんいますが、あえて名前を挙げるなら Gucci(グッチ)、Nicole Zizi Studio(ニコル・ジジ・ストゥディオ)、 Julian Woodhouse(ジュリアン・ウッドハウス)です。これらのクリエイターたちは皆、性別を問わず、自分の個性にマッチする着こなせるファッションを生み出しています。

 

あなたの好きなプライドの先駆者は誰ですか?また、LGBTQ+コミュニティの次世代のためにどのように道が開かれていくことを期待しますか?

私にとっての個人的なプライドの先駆者は、Virginia Woolf(ヴァージニア・ウルフ)です。彼女の著書『オーランド』は、新しい世界への扉を開いてくれました。この美しい詩的な小説によって、私はジェンダーの流動性を知り、自分のセクシュアリティとフェミニニティを探求することができました。Woolfが教えてくれたのは、私たちが助長しているかもしれない性の裏には表面上とはまったく逆のものがあるということ。私たちは、単にブルーまたはピンクの箱に収まるよりも、もっと大きな存在になることができます。そんなWoolfから大きなインスピレーションを得て、私はジェンダーと同性愛をテーマにした初めての小説の原稿を書き終えたところです。

インフルエンサー5:Martin Jerez(マーティン・ジェレズ) (@martin_gregory) he/him/his

ニューヨーク在住、スタイリスト/ファッションエディター/コンサルタント/ナイトライフ主催者

 

ハッピー プライド月間!あなたが選んだ服や着ているブランド、スタイリングについて教えてください。

ハッピー プライド!やっと6月になり、とてもワクワクしています。天気も良くなって社会ももう少しで元通りになりそうですし、祝福する時期がやってきました。

 

今日は、私が<ファッションカウボーイ>と呼んでいる、かなりクラシックな着こなしです。お気に入りの一つ(カリフォルニアの有名なノルテーニョバンドである)Los Tigres Norte(ロス・ティグレス・ノルテ)のカウボーイハット、ヴィンテージのシアリングジャケット、Dion Leeのタンクトップ、Bianca Saunders(ビアンカ・サンダース)のジーンズ、1017 ALYX 9SM(1017 アリクス 9SM)のブーツに、たくさんのゴールドジュエリーを合わせました。

 

私はジュエリーをたくさん身に着けることで知られていて、アクセサリーに目がありません。ヴィンテージアイテムとレディトゥウェアをミックスして、ファンタジーのようなものに仕上げるのが大好きです。私のスタイルは、すっきりしていますがシンプルではなく、冒険的かつフレッシュで他の人とは違うもの。自分のルックで、キャラクターをつくるのが好きなので、そのことでも知られているんですよ。そんな私を好きな人もいるし、嫌いな人もいる。それで全然構わないんです。その人特有のファッションセンスは、社会全体に受け入れられなくてもよくて、自分次第。自分が着ていて心地がいいことこそが一番です。他人のネガティブな意見は忘れましょう!

 

今年のプライド月間はどんな風に祝って、どのブランドを服を着ますか?

今年のプライド月間は、ナイトライフの仕事に戻り、プライドウィークエンドにニューヨーク市でたくさんのLGBTQ+パーティーを主催します。中には、ニューヨーク市周辺のLGBTQ+チャリティー団体と連携したものもありますよ。私たちの歴史を祝福し、私たちが誇りに思うものを世界に示すことは大事なことだと考えます。お祝いのイベントを開き、収益の一部をブラザーやシスターたちのために役立てるよりも素晴らしいことなんてないでしょう。

 

かなり昔からクイアがオーナーのブランド(特に有色人種が運営する小さなブランド)のサポーターです。ちょうどニューヨーク市のプライドウィークエンドで着る服を選んだところで、KINGSLEY(キングスレー)とBianca Saunders、Liam Hodges(リアム・ホッジス)、Wesley Berryman(ウェズリー・ベリーマン)、Barragan(バラガン)と、愛してやまないMaison Margiela(メゾン・マルジェラ)、そしてMarni(マル二)、Prada(プラダ)です。

 

どのようにプライドをサポートし、祝うのがベストだと思いますか?また、アライはLGBT解放運動をどのように支援できるでしょう?

プライドをサポートすると共に祝うベストな方法は、とにかくありのままの自分であり、自分だけでなく周りの人のために立ち上がることだと思います。特に困難なときほどね。アライは、できる限りインクルーシブ(包括的)になること。ほんの些細なことでも、ある人にとっては大きな意味を持つこともあるんです。

 

お気に入りのクイアブランドやデザイナーは?その理由も教えてください。そのデザイナーはデザインを通して、どのようにクイアカルチャーを賞賛していますか?

クイアブランドやデザイナーの中では、TELFARがお気に入りの一つ。昔、ニューヨーク市のFrankie Sharp’s Westgayでパーティをしていた頃から、Telfarとは知り合いです。今でもたまに見かけますが、10年ほど前と変わらず優しく、人を引き付ける魅力があり、好奇心旺盛な人なんですよ。ニューヨークに長いこと住んでいると、一貫性というものに感心し敬意を抱くようになります。

 

実際に知っている上に人格者であるデザイナーを支援できるのは嬉しいこと。TELFARはこの街で常にLGBTQ+コミュニティにインクルーシブな姿勢を示し、ショーやキャンペーンにもコミュニティの人々を起用しています。それは本当に素晴らしいことで、彼を支援できるのは私の誇りです。

 

もう一人の素晴らしいデザイナーは、Dion Lee。彼のデザインには、クイアのナイトライフがうまく取り入れられています。このタンクトップとパンツは、彼がクラブのために作ってくれたものなんですよ!私の言っていることが正しいとわかるでしょう。

 

私が今夢中になっているのは、Maison Margielaです。お気に入りは、シアーなシャーリング入りのシャツ。《Snatched》ミニバッグも最高ですよね。John Galliano(ジョン・ガリアーノ)がつくるものをずっと手に入れていますが、彼は偉大です。

 

ずっと変わらずに好きなのは、Jean Paul Gaultier(ジャンポール・ゴルチエ)です。 彼のヴィンテージトップスの熱狂的なコレクター(トレンドになるずっと前からと補足させてください)で、新進気鋭のデザイナーとのコラボレーションした新作コレクションがとても楽しみです。

 

あなたの好きなプライドの先駆者は誰ですか?また、LGBTQ+コミュニティの次世代のためにどのように道が開かれていくことを期待しますか?

私が好きなプライドのパイオニアは、Hunter Schafer(ハンター・シェイファー)です。私がモデルエージェントだったときに、Hunterのニューヨークでの最初のモデルエージェンシーで彼女の担当していたので、ドレスアップさせたり、私が主催していたLGBTQイベントによく連れて行きました。

 

当時の(そして今でも)彼女のエネルギーはとてもピュアでカリスマ的なものでした。彼女のスタイルはエフォートレスで、まさに彼女そのもの。とても若かったにも関わらず、本当に素晴らしかったんですよ。彼女がノースカロライナ州で高校生だった頃、かなりのアクティビストだったことを知っていますか?私が高校生だった頃に、彼女のような強さがあればどんなによかっただろうと思います。彼女がジェンダーアイデンティティとトランスの若者に対する強い意志を持った立派な女性へと成長したこと、そして彼女が自分の名声を活用し、世間に広めていることを私は誇りに思っています。

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