元記事(英語): JOSEPH FURNESS
ラグジュアリーファッションのプラットフォームであるファーフェッチがファッションに関するアドバイスをするとしたら、数を絞り、上質な定番アイテムに投資するということ。The Row(ザ・ロウ)やJil Sander(ジル・サンダー)、そしてDaniel Lee(ダニエル・リー)Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)のような、コンサバティブでありながらも洗練された形でワードローブに欠かせないアイテムを提案するブランドが、スタイルのお手本と考えられるのは当然だろう。だからこそ、意識の高いファッションラバーにとってとても大切なのは、クラシックなシルエットや着回しの効くアイテムでワードローブのベースをつくること。Khate(ケイト)のデザインは、そういったニーズに応えてくれる。
Khaiteを手がけるデザイナーとは?
Khaiteを2016年に立ち上げたのは、Barneys New York(バーニーズ ニューヨーク)でローンチした自身の名を冠したブランドや、Vera Wang(ヴェラ・ウォン)やThe Elder Statesman(ジ・エルダーステイツマンでの経験で知られるデザイナーのCatherine Holstein(キャサリン・ホルスタイン)。その実用性に優れたワードローブの定番アイテムを揃えたコレクションにより、控えめなスタイルを好むファッションリーダーや人気スタイリストから注目を集めている。そんなラグジュアリーなブランドについて、もう少し詳しく解説しよう。
Khaiteの読み方は?
読み方は、ケイト。Catherineのニックネームに由来し、ギリシャ語で<流れるような長い髪>を意味するKhaite(χαίτη)と名付けられた。
Khaiteの拠点は?
ウィメンズウェアのレディトゥウェアを手がける同ブランドの拠点は、ニューヨーク。毎シーズン、ニューヨーカーと世界中のKhaiteファンに向けて、 オフィスから空港、ナイトクラブまで様々なシーンで活躍するウエアラブルなスタイルを提案している。
Khaiteの人気の秘密は?
上質な素材と完璧なカット、緻密なディテールが光るアイテムを提案するためにCatherineが取り入れているのは、伝統と革新を融合したデザインアプローチ。そうして、パーフェクトなジーンズやスマートなリトルブラックドレス、極めて実用的なレザートートバッグなど、多くの人を魅了するアイテムを生み出している。
Khaiteの人気に火がついたのはいつ?
つい最近まで、Khaiteはファッション業界人や有名セレブリティだけが着るような、知る人ぞ知るブランドだった。しかし、『Vogue(ヴォーグ)』や『BoF(ビジネス・オブ・ファッション)』で取り上げられたことから、Khaite x adidas(ケイト × アディダス)という夢のようなコラボレーションが生まれたり、有名モデルやファッションラバーを虜にすることに。設立5年にして、世界の主要ファッション都市で話題を集めるブランドになった。
Khaite《Abigail》ストレートレッグジーンズ
Khaiteのジーンズは、Hailey Bieber(ヘイリー・ビーバー)やKatie Holmes(ケイティ・ホームズ)などのセレブがしばらく愛用している。それもあってか、同ブランドのデニムは、ファーフェッチでもすぐ売り切れてしまうほどの人気。絶妙なバランスで仕上げられた《Abigail》ストレートレッグジーンズを見れば、ジェットセッターの間でもてはやされる理由は一目瞭然!
Khaite《Puglia》スエードサンダル
ここ数シーズン、フラットサンダルの圧倒的な人気が継続しているけれど、Khaiteのモダンなサンダルは、ひと味違う魅力を放つ。《Puglia》と名付けられたプレフォールの一足は、肌触りの良いカーフスエードを使用。履き心地も抜群なプラットフォームのシルエットでつくられている。
Khaite キルティング ショッパートート
Khaiteが生み出すのは、タイムレスなアイテム。その一例が、ブラックレザーを用いたキルティング ショッピングトートだ。オープントップの上品なデザインで、容量も大きく、デイリーユースにふさわしい耐久性も併せ持つ。さらにウェットティッシュで拭くだけで、簡単にお手入れもできる。そんなトートは、ラグジュアリーマーケットの中で、最も信頼できるバッグと言えるかもしれない。
Khaite《Sadie》シアーキャミソール
かつてはストッキングにしか使われていなかった透け感のある素材であるシアーファブリックだが、コンテンポラリーなデザイナーたちは、現代女性のための華やかなトップスやドレス、セーターなどに取り入れている。このトレンドをブランドらしく表現しているのが、フローラルパターンのシアーレース キャミソール。スカートにも、ショートパンツやパンツにも合わせられる一着に仕上げられている。
Khaite《Lydia》ドレープドレス
タイムレスなアイテムやワードローブの定番といえば、ブラックのレザージャケットやニュートラルカラーのニットウェア、パンプスを思い浮かべるかもしれない。しかし、Khaiteの《Lydia》ドレープドレスのような人目を引き、洗練された着こなしを叶えるアイテムこそ、それに値する。巧みにデザインされたアンクル丈の一着は、人々が集うイベントや(できれば海外での)優雅なディナーといった、特別な日の装いとしても長く着られる。いつまでも褪せることなく、ワードローブにあれば重宝すること間違いなし。
Khaite《Teyana》ハイウエスト スエードパンツ
《Teyana》ハイウエスト スエードパンツは、たとえ出かける30分前に慌てて履いても、考え抜かれた着こなしを演出してくれる。それだけでなく、合わせやすいチェスナットブラウンカラーで、ポケットがあり、とても洗練されたワイドレッグでつくられているので、非の打ちどころがない。デニムを除くと、現在のコレクションの中では、最もおすすめのアイテム。
Khaite《Dylan》スクエアネック ミニドレス
前述の通り、エッセンシャルなアイテムは、誰もが想像できるようなものでなくてもいい。その一例が、Khaiteならではのデザインでアレンジされた、定番のリトルブラックドレス。七分丈の袖とスクエアネック、フレアヘムによって、都会的なシーンにふさわしいアイテムに変貌を遂げている。
Khaite《Osa》ラフィアトート
天然素材を用いたアイテムには、不朽のエレガンスが宿る。それは、イタリアでつくられたKhaiteのラフィアストロートートを見れば分かる。ブラックレザーのディテールで仕上げられた実用的なバッグは、Tom Ford(トム・フォード)のサングラスやSaint Laurent(サンローラン)の財布からJacquemus(ジャックムス)のバケットハット、Bottega Venetta(ボッテガ・ヴェネタ)のサンダルまで、必需品を収納するのに十分な容量を備えている。
Khaite《Danielle》ダメージジーンズ
ダメージジーンズは、シンプルなルックにスタイリッシュなひねりを加えるのにぴったり。穿くだけでデイリースタイルにエッジをもたらし、洗練された印象に仕上げてくれる。Khaiteの《Danielle》ダメ―ジジーンズは、ひざのダメージ加工と褪せたブルーカラー、はき古したようなシェイプが特徴。さらにKhaiteの母国アメリカでデザイン・製造されているのも嬉しいポイント。
Khaite《Monza》70mm スエードサンダル
繊細に見えるKhaiteの《Monza》スエードサンダルは、実は強く耐久性に優れた、長く履くことができる一足。そんなアンクルストラップサンダルはイタリア製で、ブラックとキャラメルブラウンの2色展開。(先に挙げたスエードパンツはもちろん)どんなアイテムにも合わせやすい。