brands2021年5月14日金曜日

Birkin & Kelly:HERMÈS史上、最もアイコニックな2つのバッグ

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元記事(英語)Jade Brock

Drake(ドレイク)が未来の花嫁のためにせっせと収集し、Kanye(カニエ)はアーティストGeorge Condo(ジョージ・コンド)によるカスタマイズアイテムを所有。そして、Jeff Koons(ジェフ・クーンズ)はアート作品へと変貌させた。Virgil Abloh(ヴァージル・アブロー)がOff-White(オフホワイト)のランウェイでモデルに持たせる一方で、Kate Moss(ケイト・モス)はベビーバッグとして使用。Victoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)はといえば、100個以上持っていると噂されている。そう、HERMÈS(エルメス) の《Birkin》バッグは、ハンドバッグの最高峰と言っても過言ではない。ただ、そんなフランスのメゾンが生み出す、誰をも夢中にさせるバッグは《Birkin》だけではない。

 

もうひとつは、《Kelly》バッグ。このシグネチャーハンドバッグも入手困難なアイテムで、《Birkin》同様、そのアイコニックなステータスにふさわしいウェイティングリストがある。しかし『セックス・アンド・ザ・シティ』に登場するSamantha(サマンサ)のごとく、列の先頭に立つことも可能。今回は、HERMÈSの歴史を紐解くと共に、FARFETCHのプレオウンドHERMÈSバッグのセレクションから好みのアイテムを入手する方法をご紹介。ハンドバッグマニアでもあるインフルエンサーTamara Kalinic(@tamara)の協力を得て、《Kelly》と《Birkin》バッグがなぜこんなにも特別なのかを解き明かし、自分にふさわしいアイテムを選ぶコツも解説する。

HERMÈSの歴史

 

まずは、歴史から。1837年、Thierry Hermès(ティエリー・エルメス)は、ヨーロッパの貴族に向けた馬具店として、パリで自身の名を冠した事業をスタート。1800年代後半には数々の賞を受賞し、Hermèsはサドルやバッグ、ブーツ、ハットといった乗馬に関するあらゆる製品を手掛けるレザー馬具の一流メーカーという名声を手に入れる。そして1880年、息子のCharles-Émile(シャルル=エミール)がブランドの旗艦店をフォーブル=サントノーレ通り24番地に移転して以来、現在も本店所在地となっている。

 

1900年代に入ると、創業者の孫であるÉmile-Maurice(エミール=モーリス)の指揮下で、HERMÈSはロシア皇帝の公式サドルメーカーとなり、フランスで初めてレザー製品にファスナーを導入したブランドにもなった。1918年には英国皇太子のゴルフウェアを製作し、1922年にHERMÈSは初のレザーハンドバッグを発表。その後、オートクチュール、ジュエリー、ウォッチ、陶器、スカーフへと拡大していった。

《Birkin》バッグと《Kelly》バッグの歴史

 

かつて《サック・ア・デペッシュ》と呼ばれていた《Kelly》バッグがデビューしたのは、1935年のこと。女優から王妃となったGrace Kelly(グレース・ケリー)は、Alfred Hitchcock(アルフレッド・ヒッチコック)監督作の『泥棒成金』に出演した時に使用して、そのHERMÈSのデザインに惚れ込んだ。そんな彼女が1950年代半ばに妊娠したお腹をバッグで隠そうとしたことで、一躍注目を浴びることになった。そして世界中の雑誌にモナコ公妃の写真が掲載されると、 HERMÈSバッグの需要は急上昇。その当時からバッグはすでに《Kelly》バッグとして知られていたが、ブランドが正式に改名したのは、1977年のことだった。

 

《Birkin》のストーリーはというと、少し異なる。《Birkin》バッグのアイデアが誕生したのは1984年、英仏海峡上を飛ぶパリ発ロンドン行きのエールフランス便。『ワンダーウォール』や『欲望』への出演で知られる有名女優のJane Birkin(ジェーン・バーキン)が、トレードマークの籐のカゴバッグを頭上のコンパートメントに入れていると、バッグの中身が座席や通路に落ちてしまった。まるで運命(そして、ファーストクラスへのアップグレードのチャンス)かのごとく、Birkinの隣に座っていた人物こそが当時のHERMÈSの会長、Jean-Louis Dumas(ジャン=ルイ・ドゥマ)だった。Birkinの理想のデザインやDumaのポケットを付けるアイデアを話し合った後、この英国人女優は、後にアイコニックな《Birkin》となるバッグのスケッチを描いたという。彼女のリクエストは、《Kelly》バッグよりも大きく、Serge Gainsburg(セルジュ・ゲンズブール)のスーツケース(もちろんHERMÈS製)よりも小さいものだった。

 

《Birkin》バッグのレビュー

 

このフランスのメゾンのことを、Tamara Kalinic (@tamara)よりもよく知っている人物はいない。すでにHERMÈSバッグをワードローブに10個を所有し、さらに今後も集め続けるTamaraは、ただのファンではない。彼女の幅広いHERMÈSコレクションには、《Birkin 25》と《Birkin 30》、そして《Birkin 35》も含まれている。

 

《Birkin》はどのサイズが良いか?

「クラシックな《Birkin》バッグには、25、30、35、40の4つのサイズがあります。つまり、それはあらゆるオケージョンにふさわしい《Birkin》バッグがあるということですね。それぞれの番号は、バッグの幅をセンチメートルで表したもの。私はシーンに合わせて、持っているバッグを使い分けています。特に《Birkin35》は旅行にぴったりなんです」

 

HERMÈS《Birkin》バッグのレザーの違いは?

「私のコレクションには6種類のレザーが使われていますが、《Birkin》で言うと《Birkin 25》がトゴ、《Birkin 30》はエプソン、《Birkin 35》はクレマンス。絶妙な色合いのユニークなレザーが、それぞれのバッグを特別なものに仕上げていると思います」

 

「それぞれ質感が違うので、私はさまざまなレザーを選ぶのが好きです。HERMÈSが使用しているレザーは約30種。おそらく、ひとつのブランドが提供できる最大数ではないでしょうか。レザーはそれぞれ、柔らかさや質感、耐久性が異なり、それがバッグの形にまで影響を与えます。その中でも人気トップ2は、エプソンとトゴでしょうね。このふたつは、最も違った個性を持つ素材でもあります。エプソンは硬めで、トゴはより柔らか。トゴのバッグは内側にステッチがありますが、エプソンは外側で、それぞれ内縫いタイプと外縫いタイプとして知られています。外縫いはより構築的なフォルムをもたらし、内縫いは丸みのあるシェイプに仕上がります」

Kellyバッグのレビュー

 

《Kelly》バッグのサイズは?また、それぞれのサイズの違いは?

「《Kelly》は、有名なKellyクラスプがあしらわれているアイテムにその名が付けられているので、より幅広いデザインがあります。スタンダードなサイズは25、28、32、35ですが、《Mini Kelly II》や《Kelly》ポシェットもあります。個人的には、エレガンスという点でも異なると思います。サイズが違いを生むというよりも、使用されるレザーによって異なるオケージョンにふさわしいアイテムになるという感じですね」

 

HERMÈSバッグとのスタイリングのコツは?サイズごとに変えているポイントは?

「とても幅広い使い方ができるので、私は何にでも合わせます。私のインスタグラムYouTubeチャンネルでたくさんの着こなしを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。トラックスーツにも、エレガントなドレスにも合わせられますよ。ステッチの違い、レザーの種類、サイズによってバッグの雰囲気が変わるので、このバッグは本当に特別で素晴らしいと思います」

 

《Birkin》と《Kelly》バッグの主な違いは何?

「《Kelly》バッグはショルダーストラップ付きで、トップのフラップを開閉するデザイン。一方、《Birkin》はトップハンドルが2本あしらわれていて、どちらかというとトートバッグのようなデザインです。大きな違いはシェイプで、《Birkin》は長方形、《Kelly》はもっと台形のような形ですね」

 

価格の上昇と投資価値について

 

なぜHERMÈSのバッグはこんなにも特別なの?

「まず、HERMÈSのバッグがハンドメイドだという事実があります。熟練のクラフツマンシップとディテールへのこだわりから生み出されていて、ひとつひとつのバッグに職人がどれほど長い時間がかけているかは言うまでもありません」
そのことから(また、このような職人はごく少数という事実もあり)、HERMÈSのバッグは入手困難であり、価格も高くなっている。

 

HERMÈSバッグの投資価値は高い?

「HERMÈSバッグは、あの美しいオレンジの紙袋と一緒にショップを出た瞬間から時と共に価値が上がるので、素晴らしい投資になると思います」

HERMÈSバッグのお手入れ方法は?

「私の哲学は、人間は愛されるべき、物は使われるべきです。もちろん、たくさんのお金を使って買うHERMÈSバッグなので、大事にしたくなるのは当然だと思います。私からのアドバイスは、詰め物をして形をキープし、雨が降る時や湿気の高い日は、なるべく持ち歩かないこと。また重いものをたくさん入れるとレザーに負荷がかかるので、避けましょう」

次に狙っているHERMÈSのアイテムは?ウィッシュリストに入っているのは?

「もちろん、いつでもありますよ。HERMÈSのストアから出た瞬間には、もう次に何を買いたいかが分かっているんです。私は、自分のニーズに合わせてワードローブを組み立てていくのが好きなので。今欲しいのは、春夏に向けたいくつかのカラフルなピースと、一年中持てる素敵なニュートラルカラーのアイテム。信じられないかもしれませんが、《Kelly Mini》以外で、デイリーユースにふさわしいクラシックなブラックの《Kelly》や《Birkin》は持っていないんです。なので、どちらかをリストに入れるべきですよね」

 

FARFETCHプレオウンドのHERMÈSバッグ

 

もしHERMÈSの《Birkin》か《Kelly》バッグを初めて購入したり、コレクションに加えたりすることを検討されているなら、FARFETCHプレオウンドがおすすめ。ひとつしかないヴィンテージアイテムを世界中から取り揃え、アイテムをお届けする前にその品質と真贋を独自にチェックしています。あなたのそんな投資は、ワードローブを豊かにする満足感に繋がるだけなく、地球環境にも良いことなので、ぜひプレオウンドHERMÈSバッグのセレクションをチェックしてみてはいかが?

 

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