brands2022年11月28日月曜日

Burberry の歴史とアイコニックなトレンチコートの魅力を徹底解説

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150 年以上にわたって英国の伝統を受け継いできた Burberry(バーバリー)は、歴史上最も象徴的なブランドの一つです。その代表的なトレンチコートやバーバリーチェックは世界的に有名で、オードリー・ヘプバーンからケイト・モスまで、あらゆる著名人に着用されてきました。トレンチコートがメゾンの柱であり続ける一方、歴代のクリエイティブディレクターが手がける先進的なコレクションで、常にその世界観を発展させています。本記事では、バーバリーの歴史とアイコニックなトレンチコートの魅力を解説します。

 

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バーバリーの歴史 〜ブランド設立からギャバジンの発明

 

Burberry(バーバリー)の創業者である Thomas Burberry(トーマス・バーバリー)は 1835 年に英国で誕生しました。仕立て屋の見習いとして訓練を受けた後、21歳の若さでロンドンのベイジングストークに自身のアウター専門店をオープン。1879 年には、世界初の防水生地であるギャバジンを発明しました。繊維の一本一本に防水加工を施してから織り上げているギャバジンは軽量で着心地がよく、汗をかきにくいため、ワックスやゴムに代わる素材として注目を集めました。

 

そしてバーバリーの名を世界的に知らしめたのは、有名な極地探検家たちでした。Roald Amundsen(ロアルド・アムンゼン)、Robert Falcon Scott(ロバート・ファルコン・スコット)といった探検家たちがバーバリーのオーバーオールを着て探検していたのです。さらに、 バーバリーのデザインは王族の目にも留まり、陸軍省から陸軍と海軍の制服デザインを依頼されました。1895 年にはトレンチコートの前身となる「タイロッケンコート」が誕生。これは、ベルトを腰に巻いて留め具で固定するギャバジン素材の耐候性コートで、ボーア戦争でのイギリス人士官用に作られたものでした。

 

 

トレンチコートの誕生

 

バーバリーの代名詞であるトレンチコートは、1914 年 〜 1918 年の第一次世界大戦中に生み出されました。「トレンチ」とは「塹壕」のこと。1912 年に特許を取得したタイロッケンコートをアップデートして機能性を高めたものがトレンチコートです。フラスコや地図、手榴弾を持ち運べるDリング、胸を守るフラップ、手袋やホイッスルなどの軍装品を吊り下げるエポレットなど、戦闘用の機能が多く備えられているのが特徴。1 着は 80 ピースで構成されており、縫製に 4 時間を要します。120 の工程のうち、最も労力を要する襟は 180 以上のステッチを手縫いし、首筋にぴったりと沿うカーブを作ります。この技法は専門のテーラーが 1 年もかけて習得するほど高度なものでした。

 

機能性を重視したこのトレンチコートをファッションアイテムへと昇華させたのはハリウッドです。1942 年の映画『カサブランカ』ではハンフリー・ボガートが、1961 年の『ティファニーで朝食を』ではオードリー・ヘプバーンがバーバリーのトレンチコートを着用。ちなみに、ブランドのシグネチャーとして認知されている赤・黒・白のチェック柄は 1920 年ごろに考案されたものですが、当初はトレンチコートの裏地として使われていました。

 

 

 

「騎士」のロゴ

 

現在もブランドのシンボルとなっている有名な「騎士」のロゴが誕生したのは、1901 年ごろ。バーバリーのエンブレムには、ラテン語で “前進 “ を意味する「Prorsum」の文字が添えられています。騎士は気高さと名誉、盾は保護、つまりギャバジン生地が雪や水から身を守る頑丈さを表しています。長年にわたって小さな変更はあったものの、アイコニックな「馬上の騎士」は、2018 年までそのアイデンティティを維持し続けました。

 

 

低迷期から新生バーバリーへ

 

1990 年代半ば以降、バーバリーは苦境に直面します。そんなバーバリーの立て直しに挑んだのは、2001 年にデザインディレクターとしてブランドに加わった Christopher Bailey(クリストファー・ベイリー)です。2006 年に CEO に就任した Angela Ahrendts(アンジェラ・アーレンツ)とともに、伝統とテクノロジーを融合させた革新的な戦略でブランドを復活へと導きました。2009 年春夏コレクションでは、世界中の顧客に向けて大規模なライブストリーミングを実施。2013 年には「see now buy now」形式を採用し、ランウェイで発表された商品をその場で購入できるようにしました。2016 年には年間のランウェイショーを 4 回から 2 回に減らしてメンズとウィメンズのコレクションを統合し、伝統的なコレクション発表のリズムを革新。また、ケイト・モスやナオミ・キャンベル、エディ・レッドメインといった大物セレブリティを広告キャンペーンに起用したことも、ブランドのイメージ回復に大きく貢献しました。

 

そして ​​2018 年、Givenchy(ジバンシィ)のクリエイティブ・ディレクターだった (リカルド・ティッシ)がベイリーの後継としてチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任。Calvin Klein(カルバン・クライン)のロゴをリデザインしたことで知られるアートディレクター兼グラフィックデザイナーの Peter Saville(ピーター・サヴィル)とともに、デザインした新しいロゴとブランドモチーフを発表したり、Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)との幻のコラボレーションを実現させるなど、彼もまた新たな戦略で、ブランドに変化をもたらしました。

 

​​リカルド・ティッシは 2022 年 9 月に辞任を発表。2023 年春夏コレクションが彼が手がける最後のコレクションとなりました。約 5 年にわたってバーバリーの成長に貢献してきた彼の後任として、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)のリブランディングを成功させた Daniel Lee(ダニエル・リー)が新チーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任することが決まっています。2023 年の 2 月に開催されるロンドン・ファッションウィークでのランウェイデビューに、すでに多くの人が関心を寄せています。

 

 

 

バーバリーを代表する 5 つの定番トレンチコート

 

第一次世界大戦中に誕生したバーバリーのクラシックなトレンチコートには、ロンドンの地名から名付けられた 5 つの代表的なヘリテージスタイルがあり、アップデートを重ねながら毎シーズン発表されています。それぞれのスタイルはシルエットや丈が微妙に異なり、ソフトなラグランショルダーからシャープでスマートなものまで様々なスタイルがあります。下記では、5 つのシグネチャースタイルについて詳しく解説します。

 

 

チェルシー

 

チェルシーはバーバリーのヘリテージスタイルの中でも最もスリムなシルエットです。細身のショルダーとくびれたウエストがボディラインを強調し、通勤から高級レストランでのディナーまで、エレガントな装いを演出します。白Tシャツやローファーと合わせて爽やかなクラシックスタイルを完成させましょう。ウエストベルトは、きゅっと締めると英国風スタイルに。

 

 

 

ケンジントン

 

チェルシーは控えめなフレアと引き締まったウエストラインが特徴ですが、ケンジントンは直線的なシルエットとすっきりしたプロポーションでよりクラシカルな印象。同スタイルの名前にもなっているケンジントンは王宮や美術館、ビクトリア朝建築が存在する歴史的に見ても由緒ある街であり、その雰囲気を見事に表現しています。ケンジントンは自由自在にレイヤードができ、ジャケットなどを重ねてももたつきません。襟を立ててさりげなくチェック柄を見せて着こなすのがおすすめ。

 

 

 

ウォータールー

 

レディースのみで展開されているウォータールーは、長めの丈とラグランスリーブ、そしてリラックスしたシェイプが特徴。さっと羽織るだけでコーディネートが決まる、日常使いにぴったりな一着です。空港でのカジュアルな装いから、フォーマルなリトルブラックドレスまで、あらゆるスタイルにマッチする万能アイテム。

 

 

 

ウエストミンスター

 

レイヤードスタイルも綺麗にまとまるゆったりとしたトレンチコートをお探しの方には、ウエストミンスターがおすすめ。スーツを着た政治家が多く集まるウエストミンスターは、活気に満ち溢れた地区としても知られています。オーバーサイズのシルエットと軽量な素材により、厚手のブレザーの上にも重ね着することが可能で、スタイリッシュな通勤コーデを実現します。カジュアルなカーキのほか、クラシックなブラックやベージュもラインアップ。

 

 

 

ピムリコ

 

最後にご紹介するピムリコは、ウエストミンスターにほど近い住宅地から名付けられました。週末のマーケットや、ブランチ、庭園での散歩など、この地域の落ち着いた雰囲気を表現しています。他のヘリテージシルエットとは異なるシングルブレストのデザインは、ややリラックスした印象。適度にゆとりをもたせたストレートシェイプで、スニーカーやジーンズ、コットンシャツといったラフなアイテムとも好相性です。

 

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