音楽とファッションの関係
midwxst「シェルトゥのスニーカーやトラックスーツは、 1980年代初頭から活躍したヒップホップグループ Run-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)を象徴するアイテムでした。2000年代になって Soulja Boy(ソウルジャ・ボーイ)が人気を集めるとオーバーサイズのTシャツが流行したように、ヒップホップを象徴するファッションはそれぞれの時代に影響をもたらしてきました」
Bktherula「Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)は、ヒップホップのレジェンドと聞いて真っ先に思い浮かぶ名前で、本当にかっこいい。自身をブランド化したアーティストの代表ですよね。憧れを抱かせるカリスマの持ち主だと思います」
ヒップホップ界のレジェンドたち
Bktherula「一番好きなミュージックビデオは、Pharcyde(ファーサイド)の『Drop』です。スパイク・ジョーンズが監督した映像は、すべて逆再生。その撮影のために、曲全体を逆から覚えないといけなかったらしいです」
midwxst「Notorious B.I.G(ノトーリアス・ビー・アイ・ジー)や 2pac(トゥーパック)のような一世を風靡したレジェンドを生んだ時代は、楽曲のクオリティや表現力の水準が今よりも圧倒的に高かったと思います。最近では、彼らほど影響力のあるアーティストはなかなかいないですからね。ただ、Travis Scott(トラヴィス・スコット)は若い世代に大きな影響を与えています」
次の世代への期待
Bktherula「自分たち世代のヒップホップは、前の世代に比べてある意味より大胆になっていると感じます。さらに大胆になるであろう次の世代がどんなことを表現していくのか、今からとても楽しみですね」
midwxst「ヒップホップの核は 50年経った今でも変わらないにしろ、人々はよりオープンになっている気がします。昔と違って今は、自分の感情やセクシュアリティ、ジェンダーについて打ち明ける人が増えたり、そういったコミュニティから新しいサブジャンルが生まれたりしています。それは、ヒップホップの根源にあるものが〈ストーリーテリング〉だから。ラップをするということは、詩を詠むことと通じるところがあります」