英国現代奴隷法に関する声明
FARFETCH UK Limited (以下、「当社」または「ファーフェッチ」と総称する) は、2015 年に施行された英国現代奴隷法第 54 法にもとづき、奴隷労働および人身取引が発生しない状況の確保を目的として 2022 年度に実施した当社の取り組みについて、本声明により公表します。
ファーフェッチでは、日々の業務において核となる価値基準を設け、ビジネスや働く人々、お客様、パートナーの皆様にとって何が正しいかを判断するための指針としています。その指針のひとつが、「人間らしくあること」。つまり、他人を思いやり、違いを認め、他人が成功するよう手を差し伸べることです。
ファーフェッチマーケットプレイス
私たちの使命は、ラグジュアリーファッション業界において、世界各地のクリエーターやキュレーター、そしてお客様をつなぐグローバルなプラットフォームとなることです。
ファーフェッチマーケットプレイスは、当社が開発したプラットフォームにおける最初にして最大のアプリケーションです。2022 年第 1 四半期末時点で、ファーフェッチマーケットプレイスを通じて、世界 190 ヵ国のお客様が約 1,400 のラグジュアリーリテーラーと繋がりました。このユニークなビジネスモデルにより、当社は世界各地の有名ブランドやショップとの協力関係を築いています。
Positively FARFETCH
2020 年 12 月、当社はサステナビリティ戦略における 2030 年目標を設定しました。これは、2019 年の「Positively FARFETCH」戦略に基づくものであり、その一環として「エシカルコレクション」「フットプリント計算ツール」「FARFETCH Second Life」「FARFETCH Refresh」といったサービスを開始しました。 当社の 2030 年目標は、以下の 4 つの分野に焦点を当てています。
● POSITIVELY CLEANER:<「クライメートポジティブ」の実現>2030 年までに、当社は、科学的に有効性が立証された短期目標に従い、温室効果ガス排出量を削減する取り組みを行っており、当社の直接的なバリューチェーンの枠を超えて、温室効果ガス削減プロジェクトに資金提供を行っています。これにより、当社の直接的な影響の圏外での温室効果ガス削減量と相殺することで、温室効果ガスの年間排出量をさらに10%以上削減しようとしています。
● POSITIVELY CONSCIOUS:<取り扱い商品の 100 %を「エシカルコンシャス」な商品に>人々や地球、動物にとってよい影響を与えることが認識または認証されている商品、および社会にポジティブな変化をもたらすサービスからの収益を成長させます。
● POSITIVELY CIRCULAR:<「直線型」から「循環型」へ>従来の直線型の生産過程を経てつくられた商品ではなく、廃棄物の少ない循環型の生産方式を採用した商品をより多く販売するほか、循環型サービスを活用します。
● POSITIVELY INCLUSIVE:<多様性の受け入れを提唱>当社の職場およびグローバルなファッションのコミュニティにおいて、多様性とその受け入れの両方を推進していきます。また、お客様へのサービス拡大や、ショップや百貨店、ブランドへの実用的なリソース提供を通じて、サステナビリティや多様性の受け入れに関する社内外での取り組みをサポートしていきます。
当社は、ファッション業界の未来は、前向きでクリーン、倫理的かつ循環的、そしてインクルーシブであるべきと確信しています。そんな将来に向けてパートナーの皆様と協力し、ファッション業界に革命と革新を起こしたいと考えています。 2022 年度の ESG レポートはこちらでご覧いただけます。
当社は 2020 年に、ファーフェッチ取締役会による ESG(環境・社会・ガバナンス)委員会(以下、「委員会」と総称する)を設置しました。本委員会は Stephanie Horton が議長を務め、José Neves(ファーフェッチ創設者、CEO 兼会長)と Dana Evan も名を連ねています。本委員会の使命は、ファーフェッチがサステナブルでエシカル、インクルーシブ、そして人間中心のビジネスを実践するリーダーとなるべく、そして ESG に関連する現代の奴隷労働のような問題やリスクに積極的に取り組み、すべての利害関係者の懸念事項に適切に対応すべく、ESG の戦略と方針を監督することにあります。従って、本委員会の活動は、ファーフェッチの方針および行動が、環境や社会、ガバナンスおいて前向きな成果を生み、かつファーフェッチの従業員やお客様、ベンダー、パートナー、株主およびコミュニティの幸福を促進することを確実にするものでなければなりません。
パートナーブランドおよびショップ
当社では、ビジネスの核であるブランドやショップとのパートナーシップを通して提供されるサービスが社会に与える影響を常に認識するよう努めています。また、現代における奴隷労働問題に立ち向かうべく、労働者の権利を守るためにパートナー企業と協力し、リスクや問題点の追及を行っています。 さらに当社は、マーケットプレイスおよびプラットフォームとして、パートナーであるブランドやショップによる購買業務がエシカルであるよう導き、促し、支持していく立場にあると認識しています。
2019 年以来、ファーフェッチは、ファッション業界におけるサステナビリティの評価機関、Good On You と提携し、信頼できる確実なアプローチを通じて、プラットフォームにおけるエシカルブランドを認定してきました。Good on You は、100 を超えるさまざまな基準や認証およびその他の要件に基づき、ファッションブランドをサスティナビリティの観点から査定し、シンプルかつわかりやすい評価を提供しています。それらの評価は、消費者の興味関心の的でもある以下の 3 つの分野に及ぼす影響から判断されます。
人:ブランドが「人」に与える影響について、そのサプライチェーン全体を評価します。児童就労や強制労働、労働者の安全および尊重、ジェンダーの平等、生活賃金の支払いに関連する、それぞれのブランドの方針や取り組みが対象となります。
環境:ブランドによるエネルギーや水、化学製品といった資源の利用、および廃棄物管理、循環型生産への取り組みを評価します。
動物:ブランドによる動物製品の使用状況や、動物福祉に関する方針について評価します。例えば、ミュールシングフリーのウールやレザーの使用状況、動物由来の原料の調達経路の追跡といった取り組みが対象となります。
当社は、すべてのパートナーブランドの評価を優先的に行うとともに、エシカルコレクションに含まれるブランドについても 18 ヵ月ごとに再評価を行っています。厳格かつ独立した機関による評価基準を導入することで、お客様が購入するブランドおよび商品が環境や社会、動物福祉に及ぼす影響について、透明性を確保しています。
2022 年 12 月時点で、ファーフェッチのマーケットプレイスで販売されている 270 以上のブランドがGood on You により高く評価されており、それらブランドの商品はエシカルであるという認定を受け、その数は前年度比 23% 増となりました。また当社は、 Good On You との協業により、「Good Measures 」というツールを開発し、当社のパートナーおよび業界全体が、ファッション業界のよりサステナブルな未来に向けて前進できるよう取り組んでいます。2022 年 7 月に立ち上げたハブサイト「Good Measures」は、各ブランドのサステナビリティに関する取り組み実績を包括的に把握し、改善のための戦略を明確にし、さらにその継続的な進歩を推進するためのさまざまなサポートを提供することを目的として開発され、Good On You が掲げる主要な基準や認証システム、およびその他の情報がわかりやすくまとめられています。
当社は、これらのツールおよび関連データを活用することで、パートナーブランドの ESG に関連する取り組み状況を把握し、その規模や段階に関わらず、取り組みをさらに強化するための指針を提供することを目指しています。
2022 年末までに、同サイトには 56 ブランド(当社から招待したブランドの 30%)がアクセスしており、前向きなフィードバックが寄せられています。2023 年には、300 以上のブランドパートナーへの提供を予定しています。
ビジネス運営および無在庫販売
物流やオフィス管理、マーケティング、テクノロジーをはじめとする当社の多様な業務は、多くのサプライヤーによりサポートされています。
当社のサプライヤーをサポートする重要なツールの 1 つが、EcoVadis との継続的なパートナーシップです。EcoVadis は、労働と人権、環境への影響(温室効果ガスの排出および他の気候変動に関連する問題を含む)、ビジネス倫理、持続可能な調達という 4 つの ESG の主要分野におけるサプライヤーの強みおよび取り組みを評価するものです。 2022 年は、当社の調達額の 75% 以上が EcoVadis により評価されたサプライヤーからのものであり、その金額は 2021 年の 65% から増加しています。
企業ポリシーおよび行動規範 当社のグローバルな行動および倫理規範(以下、「規範」と総称する)は、人権に関する特定のポリシーを定めたもので、すべてのファーフェッチの従業員に(必要に応じ翻訳されて)周知され、雇用を開始する際の手続きにも取り入れられています。すべての従業員は、倫理およびコンプライアンスに関するトレーニングを受ける義務があり、規範への署名を含むポリシーの遵守が求められています。ファーフェッチの従業員には、何か問題が発生した際にいつでも通報・相談できる窓口が用意されており、従業員および外部の利害関係者(販売業者やビジネスパートナーを含む)が常に正しく行動し、質問し、問題を報告できるようになっています。通報・相談窓口として、匿名で利用できる 2 つの報告システムを含む 5 つの窓口が設けられており、電話とウェブサイトを通じた従業員および外部の利害関係者からの通報・相談は、世界各地で 24 時間年中無休で受け付けられています。また、報告内容は、法的に許可される範囲で秘密が遵守されます。
また、当社では、ベンダー行動規範(以下、「ベンダー規範」と総称する)も設けています。国際的に認知された基準および原則に基づき、当社がベンダーとその従業員および下請け業者に求める行動、基準、原則が明示されています。当社のベンダー行動規範は、人権問題、および現代の奴隷労働問題の解決に焦点を置いています。また、ベンダー規範はブランドやパートナーとの契約に組み込まれており、調達ベンダーの登録手続きにおいては、すべてのサプライヤーに外部のオンラインフォームを通じて当社のベンダー規範への同意が求められています。
当社の倫理的調達ポリシーでは、すべてのパートナーおよびその他のサプライヤーが、その従業員に対し、健康および安全性、基本的人権が保護された環境を常に提供するよう定めています。すべてのパートナーおよびその他のベンダーは、特に以下の内容に関して、当該国の雇用に関する法律および規制を遵守するよう求められています:最低雇用年齢、職業選択の自由、健康と安全、結社の自由と団体交渉の権利、差別の禁止、過酷あるいは非人道的な扱いの禁止、労働時間、賃金水準、雇用条件。
リスクアセスメント
取り組みについての効果測定や現状との乖離の認識、およびその改善を目的として、倫理とコンプライアンスに重点を置いたリスク評価の範囲を設定しました。特筆すべきは、それに当社のベンダー規範および第三者によるリスク管理全体も含まれていることです。また、リスク評価の結果は、第三者のリスク管理に関する戦略全体の強化にも利用され、2023 年にはそのさらなる強化を予定しております。さらに、第三者のプロバイダーとともに、New Guards Group のサプライヤーに向けたリスクに基づく監査プログラムを開始しており、今後定期的に実施していきます。
ファーフェッチの 2022 年度 英国現代奴隷法に関する声明は、法務顧問およびサステナビリティディレクターにより編纂され、2023 年 6 月7 日に FARFETCH UK Limited の取締役会で承認されました。
FARFETCH UK Limited (以下、「当社」または「ファーフェッチ」と総称する) は、2015 年に施行された英国現代奴隷法第 54 法にもとづき、奴隷労働および人身取引が発生しない状況の確保を目的として 2021 年度に実施した当社の取り組みについて、本声明により公表します。
ファーフェッチでは、日々の業務において核となる価値基準を設け、ビジネスや働く人々、お客様、パートナーの皆様にとって何が正しいかを判断するための指針としています。その指針のひとつが、「人間らしくあること」。つまり、他人を思いやり、違いを認め、他人が成功するよう手を差し伸べることです。
ファーフェッチマーケットプレイス
私たちの使命は、ラグジュアリーファッション業界において、世界各地のクリエーターやキュレーター、そしてお客様をつなぐグローバルなプラットフォームとなることです。
ファーフェッチマーケットプレイスは、当社が開発したプラットフォームにおける最初にして最大のアプリケーションです。2021 年第 1 四半期末時点で、ファーフェッチマーケットプレイスを通じて、世界 190 ヵ国のお客様が約 1,400 のラグジュアリーリテーラーと繋がりました。このユニークなビジネスモデルにより、当社は世界各地の有名ブランドやショップとの協力関係を築いています。
Positively FARFETCH
2020 年 12 月、当社はサステナビリティ戦略における 2030 年目標を設定しました。これは、2019 年の「Positively FARFETCH」戦略に基づくものであり、その一環として「エシカルコレクション」「フットプリント計算ツール」「カーボンオフセット配送」「FARFETCH Second Life」「FARFETCH Donate」「FARFETCH Fix」といったサービスを開始しています。
当社の 2030 年目標は、以下の 4 つの分野に焦点を当てています。
● POSITIVELY CLEANER:<「クライメートポジティブ」の実現>Science Based Targets(SBT)に則り、温室効果ガスの排出量を実質 0 にすることを目指します。やむを得ない排出分は相殺、また、バリューチェーンをより広く定義し当社のフットプリント外における取り組みもサポートすることで、さらなる削減を実現します。
● POSITIVELY CONSCIOUS:<取り扱い商品の 100 %を「エシカルコンシャス」な商品に>人々や地球、動物にとってよい影響を与えることが認識されている、または認証されている商品、および社会にポジティブな変化をもたらすサービスからの収益を成長させます。
● POSITIVELY CIRCULAR:<「直線型」から「循環型」へ>従来型の直線型の生産過程を経てつくられた商品ではなく、廃棄物の少ない循環型の生産方式を採用した商品をより多く販売するほか、循環型サービスを活用します。
● POSITIVELY INCLUSIVE:<多様性の受け入れを提唱>当社の職場およびグローバルなファッションのコミュニティにおいて、多様性とその受け入れの両方を推進していきます。また、お客様へのサービス拡大や、ショップや百貨店、ブランドへの実用的なリソース提供を通じて、サステナビリティや多様性の受け入れに関する社内外での取り組みをサポートしていきます。
当社は、ファッション業界の未来は、前向きでクリーン、倫理的かつ循環的、そしてインクルーシブであるべきと確信しています。そんな将来に向けてパートナーの皆様と協力し、ファッション業界に革命と革新を起こしたいと考えています。
2021 年度の ESG レポートはこちらでご覧いただけます。
当社は2020 年に、ファーフェッチ取締役会による ESG(環境・社会・ガバナンス)委員会 (以下、「委員会」と総称する)を設置しました。本委員会は Stephanie Horton が議長を務め、José Neves(ファーフェッチ創設者、CEO 兼会長)と Dana Evan も名を連ねています。本委員会の使命は、ファーフェッチがサステナブルでエシカル、インクルーシブ、そして人間中心のビジネスを実践するリーダーとなるべく、そして ESG に関連する現代の奴隷労働のような問題やリスクに積極的に取り組み、すべての利害関係者の懸念事項に適切に対応すべく、ESG の戦略と方針を監督することにあります。従って、本委員会の活動は、ファーフェッチの方針および行動が、環境や社会、ガバナンスおいて前向きな成果を生み、かつファーフェッチの従業員やお客様、ベンダー、パートナー、株主およびコミュニティの幸福を促進することを確実にするものでなければなりません。
パートナーブランドおよびショップ
当社では、ビジネスの核であるブランドやショップとのパートナーシップを通して提供されるサービスが社会に与える影響を常に認識するよう努めています。また、現代における奴隷労働問題に立ち向かうべく、労働者の権利を守るためにパートナー企業と協力し、リスクや問題点の追及を行っています。 さらに当社は、マーケットプレイスおよびプラットフォームとして、パートナーであるブランドやショップによる購買業務がエシカルであるよう導き、促し、支持していく立場にあると認識しています。
2019 年以来、ファーフェッチは、ファッション業界におけるサステナビリティの評価機関、Good On You と提携し、信頼できる確実なアプローチを通じて、プラットフォームにおけるエシカルブランドを認定してきました。Good on You は、100 を超えるさまざまな基準や認証およびその他の要件に基づき、ファッションブランドをサスティナビリティの観点から査定し、シンプルかつわかりやすい評価を提供しています。それらの評価は、消費者の興味関心の的でもある以下の 3 つの分野に及ぼす影響から判断されます。
人:ブランドが「人」に与える影響について、そのサプライチェーン全体を評価します。児童就労や強制労働、労働者の安全および尊重、ジェンダーの平等、生活賃金の支払いに関連する、それぞれのブランドの方針や取り組みが対象となります。
環境:ブランドによるエネルギーや水、化学製品といった資源の利用、および廃棄物管理、循環型生産への取り組みを評価します。
動物:ブランドによる動物製品の使用状況や、動物福祉に関する方針について評価します。例えば、ミュールシングフリーのウールやレザーの使用状況、動物由来の原料の調達経路の追跡といった取り組みが対象となります。
当社では、すべてのパートナーブランドの評価を優先的に行うとともに、エシカルコレクションとして取り扱われるブランドの実績を 18 ヵ月ごとに再評価しています。厳格かつ独立した機関による評価基準を導入することで、顧客に対し、ブランドおよび製品による環境や社会、動物福祉への影響を明らかにしています。
2021 年時点で、ファーフェッチで取り扱われている 1,200 以上のブランドが Good On You により評価されています。
また2021 年には、Good On You との提携により、当社のパートナーブランドおよび業界全体による、よりエシカルな未来に向けた取り組みをサポートすべく、2 つの開発プロジェクトに着手しました。1 つ目は、Good On You が設定した 13 の重要指標に基づきブランドを定量的に評価するためのツールの開発です。これらの指標は、労働者の権利から経営の透明性に至るまで、ブランド運営における基本的な課題に焦点を当てています。2 つ目は、ハブサイト「Good Measures」の立ち上げです。各ブランドのサステナビリティに関する取り組み実績を包括的に把握し、改善のための戦略を明確にし、さらにその継続的な進歩を推進するためのさまざまなサポートを提供することを目的として開発され、Good On You が掲げる主要な基準や認証システム、およびその他の情報がわかりやすくまとめられています。
当社は、これらのツールおよび関連データを活用することで、パートナーブランドの ESG に関連する取り組み状況を把握し、その規模や段階に関わらず、取り組みをさらに強化するための指針を提供することを目指しています。なお、これらのツールは、2022 年にリリース予定です。
ビジネス運営および無在庫販売
物流やオフィス管理、マーケティング、テクノロジーをはじめとする当社の多様な業務は、多くのサプライヤーによりサポートされています。
それらのサプライヤーの取り組みをサポートするための取り組みの 1 つとして、サプライヤーの強みや取り組みを評価する機関である EcoVadis とのパートナーシップを、以下の 4 つの分野において展開しています:労働および人権、環境への影響(温室効果ガスの排出およびその他の気候関連問題を含む)、企業倫理および持続可能な調達、企業ポリシーおよび行動規範。
企業ポリシーおよび行動規範
当社のグローバルな行動および倫理規範(以下、「規範」と総称する)は、人権に関する特定のポリシーを定めたもので、すべてのファーフェッチの従業員に(必要に応じ翻訳されて)周知され、雇用を開始する際の手続きにも取り入れられています。すべての従業員は、倫理およびコンプライアンスに関するトレーニングを受ける義務があり、規範への署名を含むポリシーの遵守が求められています。ファーフェッチの従業員には、何か問題が発生した際にいつでも通報・相談できる窓口が用意されており、従業員および外部の利害関係者(販売業者やビジネスパートナーを含む)が常に正しく行動し、質問し、問題を報告できるようになっています。通報・相談窓口として、匿名で利用できる 2 つの報告システムを含む 5 つの窓口が設けられており、電話とウェブサイトを通じた従業員および外部の利害関係者からの通報・相談は、世界各地で 24 時間年中無休で受け付けられています。また、報告内容は、法的に許可される範囲で秘密が遵守されます。
また、当社では、ベンダー行動規範(以下、「ベンダー規範」と総称する)も設けています。国際的に認知された基準および原則に基づき、当社がベンダーとその従業員および下請け業者に求める行動、基準、原則が明示されています。当社のベンダー行動規範は、人権問題、および現代の奴隷労働問題の解決に焦点を置いています。また、ベンダー規範はブランドやパートナーとの契約に組み込まれており、調達ベンダーの登録手続きにおいては、すべてのサプライヤーに外部のオンラインフォームを通じて当社のベンダー規範への同意が求められています。
当社の倫理的調達ポリシーでは、すべてのパートナーおよびその他のサプライヤーが、その従業員に対し、健康および安全性、基本的人権が保護された環境を常に提供するよう定めています。すべてのパートナーおよびその他のベンダーは、特に以下の内容に関して、当該国の雇用に関する法律および規制を遵守するよう求められています:最低雇用年齢、職業選択の自由、健康と安全、結社の自由と団体交渉の権利、差別の禁止、過酷あるいは非人道的な扱いの禁止、労働時間、賃金水準、雇用条件。
リスクアセスメント
2021 年、統合型リスク管理(ERM)の枠組みの一環として、ファーフェッチ全体における新しいリスク評価サイクルを導入しました。これにより、ESG や現代の奴隷労働問題に関連するリスクを含む、特定のリスクに関連する会社の取り組みについての評価を実施し、さらに新たなリスクやそれに伴う重要な変化を把握することが可能になりました。この評価プロセスには、ファーフェッチのリスクチームによるグループの役員会とのワークショップも含まれ、そこで特定されたファーフェッチグループ全体の主要なリスクに対し、それぞれ担当役員が割り当てられました。また、その結果はファーフェッチにおけるリスクに対し全責任を負うグループ監査委員会に正式に報告され、グループ全体の ERM の実施について四半期ごとの最新情報が公表されます。さらに、2020 年の報告の通り、リスクチームとの協業を行う管理職社員による委員会であるグローバルリスク委員会(GRC)は、 2 年毎に監査委員会による審査の前にリスクの検証および監査を行うことで、追加の保証機能として作用しています。
さらに、取り組みについての効果測定や現状との乖離の認識、およびその改善を目的として、倫理とコンプライアンスに重点を置いたリスク評価の範囲を設定しました。特筆すべきは、そに当社のベンダー規範および第三者によるリスク管理全体も含まれていることです。また、リスク評価の結果は、第三者のリスク管理に関する戦略全体を強化するためにも利用されます。
ファーフェッチの 2021 年度 英国現代奴隷法に関する声明は、法務顧問およびサステナビリティディレクターにより編纂され、2022 年 6 月30 日に FARFETCH UK Limited の取締役会で承認されました。
FARFETCH UK Limited (以下、「当社」または「ファーフェッチ」と総称する) は、2015 年に施行された英国現代奴隷法第 54 法にもとづき、奴隷労働および人身取引が発生しない状況の確保を目的として 2020 年度に実施した弊社の取組みについて、本声明により公表いたします。
ファーフェッチでは、日々の業務において核となる価値基準を設け、ビジネスや働く人々、お客様、パートナーの皆様にとって何が正しいかを判断するための指針としています。その指針のひとつが、「人間らしくあること」。つまり、他人を思いやり、違いを認め、他人が成功するよう手を差し伸べることです。
ファーフェッチマーケットプレイス
私たちの使命は、ラグジュアリーファッション業界において、世界各地のクリエーターやキュレーター、そしてお客様をつなぐグローバルなプラットフォームとなることです。
ファーフェッチマーケットプレイスは、弊社が開発したプラットフォームにおける、最初にして最大のアプリケーションです。2021 年第 1 四半期末時点で、ファーフェッチマーケットプレイスを通じて、世界 190 ヵ国のお客様が約 1,400 のラグジュアリーリテーラーと繋がりました。このユニークなビジネスモデルにより、弊社は世界各地の有名ブランドやショップとの協力関係を築いています。
Positively FARFETCH
2020 年 12 月、弊社はサステナビリティ戦略における 2030 年目標を設定しました。これは、2019 年の「Positively FARFETCH」戦略に基づくものであり、その一環として「エシカルコレクション」「フットプリント計算ツール」「カーボンオフセット配送」「FARFETCH Second Life」「FARFETCH Donate」といったサービスを開始しています。
弊社の 2030 年目標は、以下の 4 つの分野に焦点を当てています。
● POSITIVELY CLEANER:<「クライメートポジティブ」の実現>Science Based Targets(SBT)に則り、温室効果ガスの排出量を実質 0 にすることを目指します。やむを得ない排出分は相殺、また、バリューチェーンをより広く定義し弊社のフットプリント外における取り組みもサポートすることで、さらなる削減を実現します。
● POSITIVELY CONSCIOUS:<取り扱い商品の 100 %を「エシカルコンシャス」な商品に>人々や地球、動物にとってよい影響を与えることが認識されている、または認証されている商品、および社会にポジティブな変化をもたらすサービスからの収益を成長させます。
● POSITIVELY CIRCULAR:<「直線型」から「循環型」へ>従来型の直線型の生産過程を経てつくられた商品ではなく、廃棄物の少ない循環型の生産方式を採用した商品をより多く販売するほか、循環型サービスを活用します。
● POSITIVELY INCLUSIVE:<多様性の受け入れを提唱>弊社の職場およびグローバルなファッションのコミュニティにおいて、多様性とその受け入れの両方を推進していきます。また、お客様へのサービス拡大や、ショップや百貨店、ブランドへの実用的なリソース提供を通じて、サステナビリティや多様性の受け入れに関する弊社内外での取り組みをサポートしていきます。
弊社は、ファッション業界の未来は、前向きでクリーン、倫理的かつ循環的、そしてインクルーシブであるべきと確信しています。そんな将来に向けてパートナーの皆様と協力し、ファッション業界に革命と革新を起こしたいと考えています。
2020 年における弊社の取り組みの進捗は、こちらでご覧いただけます。また、ESG レポートはこちらでご確認いただけます。
弊社は、2020 年、弊社取締役会による、環境、社会、ガバナンス(ESG)に関する委員会 (以下、「委員会」と総称する)を設置しました。当委員会は、Stephanie Horton が委員長を務め、弊社の創業者であり代表取締役社長兼 CEO の José Neves と Dana Evan も所属しています。
当委員会の使命は、サステナブルかつエシカル、インクルーシブ、人間中心のビジネスの実践といった分野におけるリーダーとなるべく、ESG 戦略およびポリシーを監督するとともに、現代奴隷をはじめとする主要な ESG 関連の問題とリスクに積極的に取り組み、すべての利害関係者の課題に適切に対応することです。
従って、当委員会の責務は、環境や社会、ガバナンスにおいて良い影響をもたらす成果の実現をサポートし、会社の方針と行動がファーフェッチの従業員およびお客様、取引先、パートナー、利害関係者およびコミュニティの幸福につながるよう取り組むことと考えます。
パートナーブランドおよびショップ
弊社では、そのビジネスの核である、ブランドやショップとのパートナーシップを通して提供されるサービスが社会に与える影響を常に認識するよう努めています。また、現代における奴隷問題に立ち向かい、労働者の権利を守るためにパートナー企業と協力し、リスクや問題点の追及を行っています。 さらに弊社は、マーケットプレイスおよびプラットフォームとして、パートナーであるブランドやショップによる購買業務がエシカルであるよう導き、促し、支持していく立場にあると認識しています。
2019 年以来、ファーフェッチは、ファッション業界におけるサステナビリティの評価機関、Good On You と提携し、信頼できる確実なアプローチを通じて、プラットフォームにおけるエシカルブランドを認定してきました。Good on You は、100 を超えるさまざまな基準や認証およびその他の要件に基づき、ファッションブランドをサスティナビリティの観点から査定し、シンプルかつわかりやすい評価を提供しています。それらの評価は、消費者の興味関心の的でもある以下の 3 つの分野に及ぼす影響から判断されます。
人:ブランドが「人」に与える影響について、そのサプライチェーン全体を評価します。児童就労や強制労働、労働者の安全および尊重、ジェンダーの平等、生活賃金の支払いに関連する、それぞれのブランドの方針や取り組みが対象となります。
環境:ブランドによるエネルギーや水、化学製品といった資源の利用、および廃棄物管理、循環型生産への取り組みを評価します。
動物:ブランドによる動物製品の使用状況や、動物福祉に関する方針について評価します。例えば、ミュールシングフリーのウールやレザーの使用状況、動物由来の原料の調達経路の追跡といった取り組みが対象となります。
弊社は、すべてのパートナーブランドの評価を優先的に行うとともに、エシカルコレクションとして取り扱われるブランドの実績を 18 ヵ月ごとに再評価しています。厳格かつ独立した機関による評価基準を導入することで、顧客に対し、ブランドおよび製品による環境や社会、動物福祉への影響を明らかにしています。
ファーフェッチで取り扱い中の 1,000 を超えるブランドが Good on You により評価されています。
エシカルコンシャスな商品の売上は、2020 年にはマーケットプレイスの平均に対し 3.4 倍の速さで増加し、グループ全体の GMV の5% を占めるまでになっています。さらに弊社では、2030 年までに取り扱い商品の 100% をエシカルコンシャスな商品にすることを目標に掲げています。
ファーフェッチは、Good on You の評価を活用し、Positively FARFETCH 戦略をより幅広く推進し、サイト上の商品の 100% をエシカルコンシャスな商品にするという 2030 年目標に向かって進むとともに、パートナーブランドの取り組みを奨励していきたいと考えています。
ビジネス運営および無在庫販売
物流やオフィス管理、マーケティング、テクノロジーをはじめとする弊社の多様な業務は、多くのサプライヤーによりサポートされています。
現代の奴隷問題に取り組む弊社のアプローチにおいて不可欠なステップとなるのは、サプライヤーのサステナビリティへの取り組みに関する透明性を確保することです。2020 年ファーフェッチは、国際基準に基づく世界的サステナビリティ評価機関である EcoVadis と提携し、主要なサプライチェーンパートナー(パートナーブランドおよびショップを除く)のサステナビリティ関連の取り組み実績を評価しました。EcoVadis は、サステナビリティに関する専門知識とオンラインツールを活用し、特に労働と人権に重点を置きつつ、パートナーの皆様がよりサステナブルで倫理的な取り組みを実践できるようサポートしています。
企業ポリシーおよび行動規範
弊社のグローバルな行動および倫理規範(以下、「規範」と総称する)は、人権に関する特定のポリシーを定めたもので、すべてのファーフェッチの従業員に(必要に応じ翻訳されて)周知され、雇用に関する契約項目の一部となります。すべての従業員は、倫理およびコンプライアンスに関するトレーニングを受ける義務があり、規範への署名を含むポリシーの遵守が求められています。ファーフェッチの従業員には、何か問題が発生した際にいつでも通報・相談できる窓口が用意されており、従業員および外部の利害関係者(販売業者やサプライヤーを含む)が常に正しく行動し、質問し、問題を報告できるようになっています。通報・相談窓口として、匿名で利用できる 2 つの報告システムを含む 5 つの窓口が設けられており、電話とウェブサイトを通じた従業員および外部の利害関係者からの通報・相談は、世界各地で 24 時間年中無休で受け付けられています。また、報告内容は、法的に許可される範囲で秘密が遵守されます。
また、弊社では、サプライヤー行動規範(以下、「サプライヤー規範」と総称する)も設けております。国際的に認知された基準および原則に基づき、弊社がサプライヤーとその従業員および下請け業者に求める行動、基準、原則が明示されています。弊社のサプライヤー行動規範は、人権問題、および現代の奴隷問題の解決に焦点を置いています。
弊社の倫理的調達ポリシーでは、すべてのパートナーおよびその他のサプライヤーが、その従業員に対し、健康および安全性、基本的人権が保護された環境を常に提供するよう定めています。すべてのパートナーおよびその他のサプライヤーは、特に以下の内容に関して、当該国の雇用に関する法律および規制を遵守するよう求められています:最低雇用年齢、職業選択の自由、健康と安全、結社の自由と団体交渉の権利、差別の禁止、過酷あるいは非人道的な扱いの禁止、労働時間、賃金水準、雇用条件。
リスクアセスメント
2020 年、ESG についての継続的な監視および管理の一貫として、ファーフェッチ全体の行動を評価し、ESG や現代奴隷に関するリスクに関連した新しいリスクや重要な変化について確認するためのアセスメントを実施しました。この取り組みには、ファーフェッチのリスクチームによるリスクに関するワークショップも含まれ、その後結果が取締役会で報告されています。また、取締役会では、今後のさらなる継続的な監視を目的に、主要なリスクに関する管理責任者を任命しました。2019 年の報告にもある通り、リスクチームの協業を目的に設置された管理職社員による委員会であるグローバルリスク委員会(GRC)は、 四半期ごとの取締役会および監査委員会による審査の前に、リスクチームと協力しリスクを検証および監査することにより、追加の保証機能として作用しています。
2020 年度のファーフェッチの英国現代奴隷法に関する声明は、法務顧問およびサステナビリティディレクターにより編纂され、2021 年 10 月 5 日にFARFETCH UK Limited の取締役会で承認されました。
FARFETCH 英国現代奴隷法に関する声明
Farfetch UK Limited (以下、「FARFETCH」と総称する) は、2015年に施行された英国現代奴隷法第54法にもとづき、奴隷労働および人身取引が発生しない状況を確保するため、2019年度に実施した当社の取組みについて、本声明により公表いたします。
FARFETCHでは、日々の業務において核となる価値基準を設け、ビジネスや働く人々、お客様、パートナーの皆様にとって何が正しいかを判断するための指針としています。その指針のひとつが、「人間らしくあること」。つまり、他人を思いやり、違いを認め、他人が成功するよう手を差し伸べることです。
FARFETCHマーケットプレイス
FARFETCHは、ラグジュアリーファッション業界におけるグローバルなテクノロジープラットフォームであり、世界各地のクリエーターやキュレーター、そしてお客様をつなぐグローバルなプラットフォームとなることを使命としています。
FARFETCHマーケットプレイスは、弊社が開発したプラットフォームにおける、最初にして最大のアプリケーションです。2020年第2四半期末時点で、FARFETCHマーケットプレイスを通じて、世界190ヵ国のお客様が約1,300のラグジュアリーリテーラーと繋がりました。このユニークなビジネスモデルにより、弊社は世界各地の有名ブランドやセレクトショップと協力関係を築いています。
弊社では、ブランドやセレクトショップとの提携を通して提供するサービスが社会に与える影響を常に認識するよう努めています。また、奴隷労働を防ぎ、労働者の権利を守るために効果的な策を見出せるよう、パートナー企業と協力し、リスクや問題点の追及を共同で行います。 さらに弊社はマーケットプレイスおよびプラットフォームとして、パートナーであるブランドやセレクトショップにおける購買業務がエシカルであるよう導き、促し、支持していく立場にあると認識しています。
弊社のマーケットプレイスでパートナー企業が販売する主だったブランドの取り組みを評価するため、2019年、弊社は世界的なファッションブランド評価機関あるGood On Youとのパートナーシップを開始しました。Good On Youのシステムは、ブランドの方針や実績を「人、環境、動物」の3つのカテゴリーに及ぼす影響によって評価するもので、業界規定や認証、企業レポートなど公的な情報をもとに行なわれています。弊社はパートナーブランドの評価を優先的に行うとともに、エシカルコンシャスコレクションとして取り扱われるブランドの実績を18ヵ月ごとに再評価します。また、この分野における取り組みを今後も継続していきます。
ビジネス運営および無在庫購買
配送からオフィス管理、マーケティング、テクノロジーに至るまで、多くのサプライヤーが直接的にも間接的にも弊社の多様な業務をサポートしています。現在弊社では、資材調達やサプライヤー選定のプロセスを標準化するソフトウェアツールの導入を進めています。このツールを活用し、直接的に取引を行うサプライヤーを分類し、調達についての問題点やリスクを特定することができるようになります。これにより、既存のサプライヤーへのリスクアセスメントに取り組むとともに、新たな調達活動の開始時に必要なプロセスを確立することができます。
企業ポリシーおよび行動規範
弊社のグローバル行動規範(以下、「グローバル規範」と総称する)は、人権に関する特定のポリシーを定めたもので、FARFETCHの業務に従事するすべての社員に周知され、雇用に関する契約項目の一部となります。また、社員および特定の外部関係者(販売業者やサプライヤーを含む)が、グローバル規範に反する行為を発見した際に利用可能な通報・相談窓口「Speak Upライン」を設置しています。
サプライヤー行動規範(以下、「サプライヤー規範」と総称する)も施行しました。国際的に認知された基準および原則にもとづき、弊社がサプライヤーとその従業員および下請け業者に求める行動、基準、原則が明示されています。
リスクアセスメント
2018年の英国現代奴隷法に関する声明では、弊社は、FARFETCHグループの業務に関わるリスクを洗い出し、該当するチームにリスク軽減のための行動を命じるために設置されたリスク管理組織(“Risk Oversight Group=ROG”)の業務範囲として、英国現代奴隷法への遵守を含むことを約束しました。しかし、FARFETCHのリスクチームが2019年にROGの役割を見直した結果、新しいアプローチが必要であるという結論に達したため、新しい委員会(以下、「グローバルリスク委員会」と総称する)の設置作業を2019年から2020年にかけて行っています。この委員会は、四半期ごとの取締役会および監査委員会による審査の前に、リスクチームと協力しリスクを検証および監査することにより、追加の保証機能として作用します。監査委員会は、最高経営責任者、最高財務責任者、法務顧問、報告監査員などの取締役で構成されています。弊社ではこのプロセスを引き続き監査し、当グループ内の奴隷労働のリスクを効果的にかつ効率良く防止するべく、必要に応じて対応を行っていきます。
2019年度FARFETCHの英国現代奴隷法に関する声明は、法務顧問およびサステナビリティディレクターにより編纂され、2021年6月28日にFarfetch UK Limitedの取締役会で承認されました。
Farfetch UK Limited (“以下、Farfetch”) は、2015年に施行された英国現代奴隷法第54法に基づき、奴隷労働および人身取引が発生しない状況を確保するため、2018年度に実施した当社の取組みについて、本声明により公表いたします。
Farfetchでは、日々の業務において核となる価値基準を設け、ビジネスや働く人々、お客様、パートナーの皆様にとって何が正しいかを判断するための指針としています。その指針のひとつが、「人間らしくあること」。つまり、他人を思いやり、違いを認め、他人が成功するよう手を差し伸べることです。現代の奴隷労働問題に関し、私たちが指針とするのはこの価値基準です。
Farfetchマーケットプレイス
Farfetchは、ラグジュアリーファッションにおけるグローバルなテクノロジープラットフォームです。ブランド、セレクトショップ、そしてお客様といった、ファッションを愛する世界中の人々を繋げる唯一無二のデジタルマーケットプレイスを提供しています。お客様やリテーラーから寄せられるさまざまなニーズに対応できる、ひとつのシステムを作り上げるのが弊社の使命です。
弊社のプラットフォームにおいて、初にして最大である存在がFarfetchマーケットプレイスです。2019年3月1日時点で、世界190ヵ国における280万人以上のお客様がこのFarfetchマーケットプレイスを通して、1,000以上のラグジュアリーリテーラーと繋がりました。このユニークなビジネスモデルにより、弊社は世界中の有名ブランドやセレクトショップと協力関係を築いています。
弊社では、ブランドやセレクトショップとの提携を通して提供するサービスが社会に与える影響を常に認識するように努めています。また、奴隷労働を防ぎ、労働者の権利を守るために効果的な策を見出せるよう、パートナー企業と協力し、リスクや問題点の追及を共同で行います。さらに弊社はマーケットプレイスとして、またファッションを愛する人々の集合体として、パートナーであるブランドやセレクトショップにおける購買業務がエシカルであるよう導き、促し、支持していく立場にあると認識しています。このことは、今後数年間における私たちの最大の使命のひとつであると捉えています。
ビジネス運営および無在庫購買
配送や清掃、オフィス管理、テクノロジー、ケータリングに至るまで、多くのサプライヤーが直接的にも間接的にも私たちの多様な業務をサポートしています。現在弊社では、資材調達やサプライヤー選定のプロセスを標準化するソフトウェアツールを開発中です。このツールを活用し、直接的に取引を行うサプライヤーを分類し、調達についての問題点やリスクを特定することができます。これにより、既存のサプライヤーへのリスクアセスメントに取り組むとともに、新たな調達活動の開始時に必要なプロセスを確立させることができます。
企業ポリシーおよび行動規範
人権に関する方針を組み込むため、弊社の社員行動規範(“社員規範”)にも改定が加えられました。この改定項目は、Farfetchの業務に従事するすべての社員、コンサルタント、フリーランサーに周知され、それぞれの契約項目の一部となります。新たな規範を施行するにあたり、社員および特定の外部関係者(販売業者やサプライヤー)が、規範に反する行為を発見した際に利用可能な通報・相談窓口「Speak Upライン」を設置します。
現在、サプライヤー行動規範(“以下、サプライヤー規範”)を施行するべく準備中です。サプライヤー規範には、国際的に認知された基準および原則に基づき、当社がサプライヤー、その従業員、下請け業者に求める行動、基準、原則が明示されます。
リスクアセスメント
当社のリスク管理組織(“以下、Risk Oversight Group=ROG”)が、Farfetchグループの業務に関わるリスクを洗い出し、該当するチームにリスク軽減のための行動を命じます。このプロセスは、ROGの幹部も参加して行われます。ROGの各メンバーの指導のもと、法務、会計、人事、運営、テクノロジー、サプライチェーンを含むすべての業務に関わるチームがリスクアセスメントを行います。ROGは四半期ごとに会合を行い、最高経営責任者、最高財務責任者、法務顧問、報告監査員などの取締役から構成されるグループ監査委員会の同席のもと、その年の目標達成に向け進捗を報告します。2019年には、ROGの業務範囲として、2015年に施行された英国現代奴隷法への遵守が含まれることとなりました。これにより、当グループ内の透明性を高めるとともに、その年の目標達成に向けた幹部の責任も明確化されます。弊社ではこのプロセスを引き続き監査し、当グループ内の奴隷労働のリスクを効果的にかつ効率良く防止するべく、必要に応じて対応を行っていきます。
2018年度Farfetchの英国現代奴隷法に関する声明は、法務顧問およびサステナビリティディレクターにより編纂され、2019年4月1日にFarfetch UK Limitedの取締役会で承認されました。
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