いつでも奇抜で美しく、驚きに満ちていて、一度見れば忘れることができないのがThom Browne(トム・ブラウン)のコレクションの魅力。彼が作り出すのは、無表情のモデルがただ歩くだけのありきたりなランウェイとは程遠いスペクタクルなショー。モデルが巨大なスリンキーの中から現れて会場を沸かせたと思えば、フランケンシュタインさながらの大きな肩パッド入りジャケットやゾウの被り物を身に着けたり、全身をシルバーにペイントしたモデルが登場したことも。Thom Browneはまるでファッションの世界に生きるWilly Wonka(ウィリー・ウォンカ)。奇妙で予測不可能だけれど、退屈させることは決してないのです。
そんなThom Browneから今回、エクスクルーシブなカプセルコレクションが登場します。さて、そのコレクションのインスピレーションの源となったものは何でしょう?18世紀のチェンバロ?日本の稲作?それともGillo Pontecorvo(ジッロ・ポンテコルヴォ)の映画?
答えは「ゴルフ」!でももちろん、ただのゴルフではありません。淡いピンクやブルー、レッドやネイビーといったThom Browneらしいカラーが並び、セーターにはヴィンテージのゴルフヘッドカバーに着想を得たポンポンが、パンプスのヒールにはゴルフボール&ティーのモチーフが施されています。